葉牡丹 / Flowering cabbage

葉牡丹

今朝も快晴だ。気分だけは(いろいろ思い出さないかぎり)よい。こんな時は、気持ちのよい音楽を聴き、嫌なニュースには耳を塞ぎ、静かに詩でも読むのがいい。のだが、現実はなかなかそうならない。

葉牡丹。昨年まで、全く興味がなかった。今もまあそうなのだが、園芸店を覗いているうちに何故か、これを描いてみようと、小さな鉢をひとつ暮れに買った。

大小20枚くらい描いた。そのうちにだんだん葉牡丹を描いている気がしなくなって、自分がそこに投影されてくる。これはひょっとして俺なのかも…。ところどころ引っかかるようにギザギザで、点々で、非常識な色が前後の脈絡もなく在る。このいい加減な有りようはまさに俺だが、それはもう葉牡丹を描いているとは言えないのかも知れない。