汗をかくこと

      「青い林道」  水彩

昨日(7月20日)は一日中クーラーの中にいた。午前中と午後は自宅。数時間を外出先で過ごし、移動の車でもクーラーを使う。汗もかかず、その意味では確かに気持ち良かったが、今朝になって喉の痛みを感じた。少し風邪気味になったらしい。

老人がクーラーを使わず熱中症になるとか、運ばれたとかいうニュースをときどき耳にする。そういう人たちと同じ理由かどうかは分からないが、わたしもクーラーは苦手で、あまり使いたくない人間だ。気持ちはいいがどこか落ち着かない、という感覚。

熱帯夜でも、一晩中クーラーを点けっ放しで寝たことがこれまで一度もない、と言うと友人知人たちは皆驚く。最新のクーラーは、一晩中つけっ放しでも喉を傷めたり、身体が冷えてしまったりすることはないよ、よほど古いクーラーなんじゃない?と最後には笑われてしまうが(事実その通りなのだが)、たとえ最新のものを設置したとしても、たぶんこれまでと同じように、汗をかきながら眠るに違いない。

子どもの頃からずっと、夏でも冷たいものはできるだけ避けていた。家族のなかでも自分だけ。アイスクリームなども、もちろん美味しいと感じるけれど、暑い日が続いても一年間に数個食べるかどうか。むしろ、大汗をかきながらでも白湯とかうどんとか温かいものを飲食する。冷水もあまり飲まないが、なぜかビールだけは冷えていてもグイグイ飲めるのが不思議。
 汗をかくのがどうやらわたしの健康法らしい。この絵のようなところなら、汗をかきながら歩くのもきっと気分がいいと思う。

林道を描く

      「林道の橋」 水彩

7年前の下北半島での写真をもとに描いた。小中学生の頃は、遊びといえば海か山しかなかったから、集落からはかなり遠いが、この林道も数十回は通ったはずだ。今から考えると、子どもの足でよくあの距離を平気で歩いたものだと思う。往復10kmはある。道の記憶はほとんどないが、今も同じ空気を感じることはできる。

小学校低学年の頃まではここには森林鉄道があり、トロッコを繋いだ蒸気機関車が通っていた。数回は弟と運転室に乗せてもらったのも覚えている。それが廃線になり、木材を運ぶ自動車道路になり、山で仕事をする人々の通勤道になり、集落に比較的近いところには、田んぼも畑もできた。「カイコン(開墾)」という、子どもには難しい言葉もよく耳にした(だけでなく、中学生になってからは実際に労働力にもなった)。
 子どもだけでのヤマメ・イワナ釣り、アケビや山ぶどう狩などの野遊びのメインストリートだった。

田んぼも畑も原野に戻った。炭焼も茸つくりの人も消えて、いまは営林署関係の車しか通らない道になった。子どもだって、アケビなど探しに山へ行かなくても、もっと美味しいものが季節を問わず家の中にある。林道の多くはもう廃道同然で、文字の読み取れない案内板が雑草に埋もれて斜めに突っ立っていたりする。「クマ出没注意」の看板だけが新しい。

この道はその中でも幹線林道で、太平洋側から峠を越え、陸奥湾側まで続いているらしい。車を降り、橋の下を流れる川の水音を聞きながらしばらく林道を歩いた。「今のうちに描いておかなくちゃ」と思ってから7年も経ってしまった。

赤とんぼ

        「あじさい」  アクリル

夕方、数日ぶりの自転車散歩。梅雨や台風の雨で、散歩を数日休んでいた。行きには、数匹トンボがいるなあと感じる程度だったが、帰る時には群れの中に紛れ込んだかと思うほどのたくさんのトンボ。赤い色をしていたからたぶんアキアカネが里へ移動してきたのだろうと思う。写真を撮ったが、風景の中ではそれらはあまりに小さくて、拡大しても見つけることができなかった。