人の夢を盗み見る /

のんきな日々もいつまで

ART(国際電気通信基礎技術研究所)と京都大学の研究者が、人が見ている脳内の画像を視覚化することにほぼ成功したと、ツイッター上で見た(論文の一部も)。

少し詳しい説明をすると、画像を見る人の脳をfMRIで測定したデータだけから、画像の視覚特徴パターンを予測するよう機械学習したデコーダーを通して画像化することができた、ということらしい。

ついに他人に夢を覗かれる時代が来た。逆にいえば、人に特定の夢を見させることも可能な技術の幕開きであり、怖い技術だと直感した。

こういう技術は、身体的なハンディのある人が、イメージするだけでアームを動かせるとか、自動車の自動運転などにいずれ使える有意義なものだ。けれど一方で、独裁者やその類の思想下にある人々とっても、最も欲しい技術に違いない。クーデターの夢を見ている人は、翌日の朝を迎えることができなくなり、そうでない人も一定の夢を強制され得る。抹殺と洗脳という、マイナス方向への計り知れない影響を考えずにはいられない。