質問と答え方

窓辺の花(プリムラ)

俳句には季語がある。常識だ。映画にはアルファベットがある。常識だ。

なぜ俳句には季語があるのか。なぜアルファベットは26文字なのか。私を含め、たいていの人はそう簡単には答えられない。

これにこんな風に答える人がいる。「そんなこと考えてる暇に、一つでも良い句を詠み、一つでも多くの英単語でも覚えた方が良いのでは?」。多分に皮肉を含んだ、高みに立った言い方ではあるが、それに思わず「そうだな」と思った人は詐欺に要注意。

これは「問題のすり替え」による「答えない答え方」であるだけでなく、「質問に答えず、逆に質問、反論する」論法である。この論法の主な使い手は①政治家②詐欺師③学者、教育者、ジャーナリスト である(使用頻度順)。この手の論法に、普段から注意しておく必要がある。

ところで、先の質問の答えは、残念ながら私には分からない。いくつかの説があることは知っているが、どれが正しい説かも良くは分からない。「分からない」と答えるのが最も正直な答え方である。

 

子ども本来の輝き

ルピナス 2

幼稚園児が「安倍総理頑張って。◯◯法案通過嬉しい」とか、「教育勅語」を毎朝連呼する幼稚園。今度は小学校ならぬ「小学院」を作るという。正式名称は「瑞穂の国記念小学院」。元自民党の国会議員などが「日本の朗報」だなどと賛辞を贈っている。

恐ろしい時代に戻りつつある、と危惧する。子どもにとって意味不明な語に違いないが、聞く大人には意味があるどころではない。幼児教育を「刷り込み」教育に「すり替え」ようとしている。「国家の為の一国民」を育てようというもので、子ども本来の将来に資するという、教育基本法の理念そのものさえすり替えようとしている。危険な学校だ。

 

 

 

 

ルピナス(輝き)

ルピナス (E’tude 1)

今日も穏やかな一日(室内にいると)。風もなく、ストーブも不要、どころか靴下さえ履かない。全く、今も雪の中で暮らす人々には申し訳ない限り。この住み良い環境を活かさねばバチが当たりそうだ。

なのに頭痛。既にバチが当たったらしい。因果応報、何をやったか知れないが、何をやらなかったかは知っている。つまりは何もやらなかったということ。

屁理屈だが、何もやらないことにも意味はある。積極的不為。積極姿勢が◯、消極性は×。明るい性格は◯で、暗いのは×。当然美人は◯で、反対は×か。問題は定義も基準も不明なことだが、世の中は「そんな屁理屈ばっかり言ってるから、性格が暗くなり、何をやってもうまくいかなくなる」。

やっと本音が出た。やはり、処世術。顔を整形し、能天気に明るく、何にでも積極的に手を出し、失敗は朗らかに人のせいにして、責任などという重く暗いところから逃れる。それが「輝く」ってことかな。