夢の中のペン

ポットと編み籠  (CGスケッチ)

夢の中で、小さな光るペンで何か描いていた。「これ、すごいペンだねー」とか驚きながら。

そのペンの中には既に立体があるのだった。VRのようなメガネは不要。そのペン自体が立体をなぞるのだ。数ミリ、数センチの凹凸に沿って、ペンを持つ手にその凹凸が直接感じられ、手がそれに誘導されるように前後左右する。すべすべやザラザラの材質感もそのまま。

たとえば、バナナの表面に絵を描くとする。ペン以外の何も手に持たず、なのに直接バナナの表面に描いている感覚、と言ったらいいだろうか。硬さ、弾力、重量感。夢の中では体験しなかったが、もちろん一周ぐるりと描けるに決まっている。

それでも、視覚的には一枚のキャンバスに描いているような気がした(夢の中では矛盾はつきものだ)。それは空間に浮いているようで、その立体感覚にもかかわらず、それ自体には厚みも質量もないような、しかも大半は目に見えないようなキラキラした、半透明?の「感覚」キャンバス。 もしかしたら、もうそんな製品ができていて、わたしが知らないだけなのかも…。

やったぜ、ベイビー!?

「にわとり型のバスケットとポットを制作中」

先日、「がっかり記事」を書いた、件(くだん)の動画「玉子入れの篭とポット」(水彩)をYouTubeにアップロードできた!

だから?フツウ! 慣れた人なら朝飯前のことなのは解っているが、わたしなりには数年越しの大成果なのだ。YouTubeの「青いカモメの絵画教室」で検索すると見られます。ぜひ、観てやってくださいな。

わたしも、何人ものいわゆるYouTuber をフォローしているが、その中には1日に5本もアップする画家もいる。しかも内容が薄っぺらいわけではなく、むしろしっかり描き、説明もよどみなく、冗談も上手で楽しい。長さも平均20~30分前後だから実際はその何倍もかかっているはず。そのぶん編集作業にも時間が必要で、そのうえ現役の大学教授だったりするからそちらの仕事も当然ある。大学での講義内容とビデオ製作とを兼ね、たまには学生に手伝ってもらうこともあるかもしれないが、それにしても時間配分、作業効率化へどんな工夫が凝らされているのか想像もできない。

YouTube「青いカモメの絵画教室」を始めて半年経った。いくつか短いものを動画製作の練習を主目的にアップしているが、やっと動画らしい格好になったのは今回が初めて。「半年で1本」だ。聞くところによると、平均的?YouTuber のあいだでは「少なくとも毎週1本」が目標らしい。わたしの現状では、一周年までの残り半年で2本作れれば上出来だろうか。めげずに「継続は力」と、(この瞬間は)わたしにしては珍しく根性主義である。

失敗がマイ・ウェイ

若い人(水彩スケッチ)

水彩スケッチをしながら(今回はカメラで)ビデオ撮影。途中でディスプレイを見るとちゃんと動いている。「しめしめ、今度は上手くいくぞ」。スケッチ終了とほぼ同時にバッテリーゼロ。危なかったがとりあえず動画は撮れた。ヤッホー。

帰宅してビデオを見てみる。確かに一応観られる。けれど、なんだかぼわんとしている。ピント合ってないじゃん!

もちろんピント合わせはしたつもりだったが、斜め上からの撮影だし、ピント合わせの状態では紙はただ真っ白で、ポイントになるものは何もない。中央に一本、線を描いて、それにピントを合わせる、途中でも、カメラを三脚から下ろして再度ピント確認するべきだと感じていたのに、セット全体のズレを恐れてそうしなかった。そもそも使っているカメラの様々な機能、メニューがよく解っていないうえ、扱い方にも不慣れだ。まだまだ失敗と反省を繰り返し、積み重ねていく実践以外に上達の方法はなさそうだ。

撮影に気をとられ、肝心のスケッチが心もとない。顔も全然似ていない。実際のモデルさんの方がはるかに若々しい美人である。なんたってまだ19歳。描いていると、自分もいくらか若くなってくるような気がするから不思議だ。もうちょっと失敗する時間があるように思えてくる。