波のように / As waves

太平洋 2018/1/1

元日の海は6年ぶり、かな。夕日がずっと沖の雲に当たって輝いている。そこからうねりが押し寄せ、盛り上がり、波になってぶつかってくる。永久に続くエネルギー、時間が見えるように感じられることが、見飽きない理由かも知れない。

ジェット音のような凄まじい潮騒。どんな凪の日でも途切れることはない。波に煽られ、顔に吹きつける海風。こんな凄いことにもすぐ慣れるなんて、どういうことなんだろう。

途切れないエネルギーのそばで、一つの命が消えようとする。ちっぽけなものだ。ちっぽけではあるが、波と同じように全く同じものは一つもない、たぶん。違うということに価値があるならば、波は限りない価値を生み出し続けていることになるが、そうだろうか。人の人生も大同小異。そこにどんな意味づけが可能なのだろうか。