それは忘れてもいい

 

アンドリュー・ワイエス 水彩
アンドリュー・ワイエス 水彩

ここ半年ばかり、いろいろと「お勉強」中です。

まず、旧人類の象徴燦然たる「パソコンのお勉強」(新人類はパソコンが育ての親だ)。3ヶ月前、ウィンドウズからマックに換えた。「使い勝手がいいだろう」とか言われても、そもそもパソコンの使い勝手という感覚が既に未知の世界。同時期にマックに合わせてiphoneに携帯も換えた。マックに合わせた方が使い勝手が良いと言うススメに従ったのだが、単純に勉強科目数が増えただけのような気もしないではない。

他にも似たようなお勉強の必要がどんどん出てくる。その度に強く感じるのは、情けないほど基本的なことがわかっていないという事実。ある知識があっても、それがひとつながりの形を作るような覚え方をしていないか、あるいは興味が薄くて断片のままに忘れ去られていたんだな、ということ。

つまり私の頭の中には、何かの破片のような目先の断片知識だけがあちこちに散らばっているだけで、それらを組み合わせた全体がどんなものなのかが見えてこない、深い靄の風景が広がっている。ぞっとする、おそろしく寂しい風景だ。

よくもまぁ、これで今まで生きてこられたものだと、我が運の良さに感謝の日々。死ぬまでこの運が続きますように。お酒なんか飲んでる場合じゃないと思いつつ,ついグビリとやることだけは忘れない。