変なクセ

「森の男または萬鐵五郎礼賛」 (習作)

変なクセに気がついた。メガネのフレームの、耳にかける部分を噛むクセ。右耳の、メガネをかける部分が痛いと感じていた。歳をとって皺が寄り、それが引きつれて痛いのだと思い込み、メガネをよく点検していなかった。

耳にかける部分がギザギザになっている。これじゃあ確かに痛い筈だが、どして?電車内で本を読んだり、スマホでニュースを見ている時はメガネを外す。胸ポケットがない時、メガネを歯で噛んでぶら下げながら読んでいる、それかと思い当たった。

「ワールドカップ」で、GK川島選手の「悪いクセ」のことを書いた。これは私の(最近の)悪いクセになっていた。自分のクセは気づきにくい。

良いクセもある。サッカーついでだと、試合終了後のサポーターのゴミ拾い(これは義務感?)が、日本人の、「習慣」として各国の話題になっている(クセと習慣の区別など、ここでは論外にしてくれ!)。良いクセを子どもたちにつけさせようと、学校の先生たちは様々に戦術を凝らす。しかし、それはどうも「上手な抜け道を探すクセ」の前に、完敗しているようである。