毎日いっぱいいっぱい

毎日がいっぱいいっぱいで、全然余裕が無い。お金はもちろん時間も体力も。ちょっと何かでつまづくと、どうなっちゃうんだろう、と毎日頭の片隅で考えながら、ともかく目先の用事を片付けている。文字通り、そのまんまの「貧乏暇なし」。これではイカン。

20代、お金は無いが時間と体力はあった。30代、お金は無いが体力はある。時間は少し減った。40〜50代、お金は少し使えるようになったが、体力が減り、時間が無くなった。60代、60まで生きているとは思っていなかったが、ずるずると生きてきてしまった。お金は右から左へ、細く、一瞬も留まらない急流のように流れ、体力は枯れかけた川のようにしょぼつき、あちこちで小さな水溜り。時間はマイナスに突入、時間の借金が始まった。この借金を棒引きにするのは、サヨナラの時。けれど、この流れはどうやら私だけでもなさそうだ。

何をやってきたかといえば、出来損ないの大きな絵を何枚か描き、小さな絵を誰かに飾って貰った(ている)ことくらい。これは仕事によりケースバイケースだが、すべて自分だけの責任でやってきたことが面白かった(過去形…)かな。その結果が、現在の自転車操業。

とはいえ、もしもまだ自転車に乗っているなら、行く先はもう少し先にできる。途中でふらついて倒れるなら、そこが行き先だ。ただ、途中の風景を楽しむ暇がないのでは、そもそも自転車で行く意味があるのか、そこはよく考えなくちゃいけないな。