本音 / Real mind

例えば、逆光                      From back−light

「本音を話す」と、受け取る側の反応は①「迷惑」、②「構わない」、③「嬉しい」と、大きくは3つに分けられるようだ。

①は、保っていた距離感を失う(動揺、一体感)②無関心、若しくは寛容、③自分を信頼してくれる(親近感、義務感)  等々reactionも色々で、かつ受け取る側の環境や性格が大きく左右する。

肯定的なのは少数派で、だから定型対応が無難というのが就職マニュアル。その結果どこでも「本音を言える環境を作るのが理想で、推進中。けれど現実には誰も対応しませんし、できる人もいません」という日本型矛盾環境が定着した。

一言でいえば、「他人のことなどに構っている余裕が無い」という「本音」がはっきり見えているのに、あくまで表向き対応をする、という「お面かぶり」、日本、アジア型「初対面」儀式マニュアルがそれ。

しかし、「最初のreactionの後の対応」こそが、最もアジア的、日本的であり、おそらく欧米人の想像を超える。「こいつは仲間か敵か」の二者択一しかない発想。日本人はだいぶ上手にカムフラージュできるようになってきたが、韓国、中国を見ると、(特に極東)アジア人としての我々の素質がどこにあるか、よく判るような気がする。

 

忙しい人 / Busy people

習作         study

青は心を落ち着かせる、と言われている。でも、きっとそんなに単純ではない。落ち着く色は、元々生存に有利な色に関係がある。

北極の氷の上では黒いヒグマは落ち着かないに違いない。保護色はとりあえず有利だ。暖かで穏やかな気候、豊富な食べ物の色も気持を落ち着かせる色だが、それらは同時に多くの敵を覚悟しなければならない色でもあろう。小さな哺乳類から始まった人類にとって、緑のバリエーションは落ち着く色の候補だろう。

これが美しい色だ、という特定の色があるわけではない。でも、その人にとって美しいと感じる色はあっておかしくない。あるいはその時に、という感じ方もあるかも知れない。

そんな色の中に居れば落ち着くか、といえばそれもまた、そうとも言い切れないような気もする。