北朝鮮ニュース

北朝鮮のキム・ジョンウンの兄、キム・ジョンナムがマレーシア・クアラルンプールで暗殺され、さすがのトランプ、小池両氏の話題もマスコミから少し遠のいた。庶民はまるで安物のスパイ映画を見ているような気分だろう。我が家も例外ではない。

でも、報道が北朝鮮関連に偏るようになると、(ニュース専門チャンネルでない限り)ニュース枠の中では当然他の重要なニュースが削られていることになる。しかし、私たちの大多数は、その「削られたニュース」が何だったか、を知ろうとはなかなか思わない。ましてやそれこそ隠された狙いだったりする、などとは想像もしない。ニュースにも報道側からの序列があるだけでなく、知りたいニュースと、知らせたいニュースとの間にも大きなギャップがある。

かといって、私たちが個人的にそれらを調べ直すなど不可能だ。できることはニュースを多元的にすることだ。今のパソコン、スマホなら翻訳機能も(十分とはとても言えないが)ついていて、海外からの見方も少しだが解る。国内の地方新聞、テレビもいくつかはヘッドライン程度ならざっと見渡すことができる。

まずは、一つのニュース元に頼りすぎないことが大事だと思う。「事実を報道すれば国民が動揺する」から「親切に」事実報道を控えた、と堂々といってのける報道機関の長もいれば、それを「有り難い配慮」という人々もいる。それが結びつけばどういうことになるか、考える必要がある。