元気出そうぜ!

Apple-海を渡る(未完成)

やっと写真を載せられる状態まで漕ぎつけました。とりあえず、安堵しております。まだ未完成ですが、ここまでくれば(たぶん)6月までにはゴールにたどり着くでしょう。いや、あまりのんびりすると次第に疑念が湧いてきて、下手をすると作品を放棄してしまうこともないわけではないので、なるべく一気に今月中には終わりにしたいところです。

展覧会までには皆さん記憶を失ってしまうと思うので、安心して解説します。できるだけ早く忘れてくださいね。
 テーマは「海を渡る」(本当は「航る」と書きたかったのだが、漢字変換で出てこない。とりあえずこれで)。冒険ですね。子どもの頃、丸木舟(のようなもの)で沖にでたとき、ちょっと怖い思いをしたことがあり、そんなことで「たらい舟」だの「お椀舟」だのを見たり聞いたりすると、怖さと冒険心が絡まって心に浮かんでくるんです。

Appleはりんご、舟はホタテ貝。どちらも青森県の重要物産品です。それを外国へ輸出する図、にも見えますが、わたし自身はけっして経済界の人間ではないので、たまたまそんな風にも符合するというだけです。かたちに現れない本当のテーマは「色と線」。ふつう、「線」はかたちをつくる要素の一つ。ここでは線が色に溢れ、むしろかたちの認識をを邪魔する役割を持たされている。まだまだ線のパワーが足りないが、どうやったらもっと強度のある「色の線」が描けるか、研究中です。色の研究も同様です。

もうひとつのキーワードは「元気」。これはわたし自身の元気を奮い起こすために描いているのでもあります。これまでは心のどこかに、絵のためにはどこかで自分を犠牲にしなくっちゃ、という気持ちがありました。でも、それはいけないと最近は思うんです。絵は描く人も、見る人も、たとえそれが苦し気な絵であっても、最終的には人に力を与えてくれるもの。ならば、最初から元気な方がいいんじゃないの?という気持ちで描いているんです。