波が立っている

波しぶきの表現はCGによる(制作中)

波は目の前に立っている
見上げるほど何段にも重なって
そこから風がびゅうびゅう吹いてくる
また一段
波が重なった

ドアも窓もすでにない
いつのまにか波に向かって歩いている
膝までの水の中を

もう引き返せない
けれど、もう進むこともできない
波はますます高くなって
僕を見下ろしている

とりあえず、僕は手を洗う
顔を洗い、耳を、眼を洗う
そうして波の中へはいっていく

朝、目覚めにこんな詩が浮かんだのでメモをしておいたもの。