アイリス

           {ジャーマンアイリス}  水彩

アイリスの咲く季節になった。いつもの散歩コースに着く前にも、いくつもジャーマン・アイリス、あやめの花立を見る。

ジャーマンアイリスを描いてみた。もう何度も描いているが、気に入ったものはまだ。菖蒲(あやめ)を絵にするとき、その時だけちょっと勉強する。季節がすぐに変わるから、それにつられて興味も移ってしまう。

あやめと菖蒲(しょうぶ)と杜若(かきつばた)。ジャーマン・アイリスとダッチ・アイリス(オランダ菖蒲)の区別は、今ならできる。来年までにはもう忘れているだろうけど。杜若はまだ見ていない。
 子どもの頃、お風呂に浮かべられた菖蒲の葉を「どうしてこんなのがお風呂にあるんだろう?」なんて、不思議に思ったことを思い出す。

生きていて、楽しいと思うことがほとんどなくなってきた。そういう歳になってきたというだけのことかもしれないが、絵を描いている時だけは自分の課題に集中、追求できる。

野の花

下の花のうち、いくつ名前が分かりますか?わたしの散歩コースには、もっといろんな種類の草花が満ちています。

上から順に①アメリカフウロ ②オオイヌノフグリ ③スカンポ ④(たぶん)キュウリグサ ⑤ハルジオン ⑥野蒜(ノビル、可食) ⑦ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ、可食)です。他にもたくさんありますが、一度には紹介しきれません。時々散歩を忘れて見入ってしまいます。

みどりの季節

         「みどりの髪、緑の服」  水彩

もうまもなく5月。5月と言えば、俳句などではもう夏にはいる。「風薫る」季節の到来、ってイメージを、ふつうは持つ。

だが、ことしは何となく “異変” を感じる。いや、もう少し正確に言えば、毎年少しずつ異変が拡大してきているのを感じてはきたが、今年はその変化率が大きいような気がするということ。桜が終ってから(北海道では今が満開の時期かな)、植物が一斉に、それも急ぎ気味に活動し始めているように感じられる。

ジャーマンアイリス、菖蒲、アマリリス、クレマチス、ツツジ類、矢車草など、夏を代表するような花が、一斉に住宅地の庭に咲いているのを見た。華やかで美しいが、どこか怪しい。
 気象庁が「猛暑日」より暑い、40度超えの日の呼称を募集し、このほど「酷暑日」と発表した。呼称としてはまあ、順当なところだろうけれど、そんな日が何日も続くのではないか、と心配になる。熱中症に一番効くのはエアコンだが、イラン戦争、ウクライナ戦争に加えて気候変動のアンバランスも重なると、エアコン製造の資材(素材)、物流、運営コストなどをふくんだ供給が間に合わない、ということが現実化するのではないか、と思う。

もちろん、お金持ちはそんなことは想定済みだし、いくら高騰しようが、供給が細くなろうが、お金の力を使うことができる。一方、お金のない人、環境の悪いところから出られない人々が必至に生き残りを図れば図るほど、ますますお金持ちは太っていくように、この世の中は作られている。そうなるようにこの社会システムを作ったのは彼らだから。
 「みどりの季節」はお金持ちの庭以外にも、今はある。ごく近い未来、地球がダメになる前に、(自分たちだけは)火星か月に移住できるようにしよう、と考えている人々がいる。