答えがあるとは限らないのに

「ある男」習作

暮だ。年末だというのに、ほとんど家庭と自分の用事を済ませられない。なんだか、絵がもどかしくて。そう簡単には一歩なんて進めないと思っていても、もう少しでそいつの背中くらいは見えそうだと感じて、やめることができない。

課題は分かっているが、解決法が見つからない。頭を整理し、その上でいろいろやってみる。決して当てずっぽうではなく、それなりの目算もあるつもりで始めてみるが、ことごとくはね返される。まあ、数学の問題のように一つの式できれいに解けるというようなものではなく、経験と分析が物を言う世界だし。

だが、そもそも答えがある、という前提などない。あるとしても答え(のかたち)がひとつとも限らない。青い薔薇を野に求めてもむだなように、あり得ない答えを求めれば単なる放浪以外にない。それを追い求めきれるのは天才かバカか。天才である確率0.1%以下であることはほぼ間違いない。すると、今やっていることは、ドン・キホーテ。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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