スケッチの授業

大学内でのスケッチ講義で

大学での授業を昨日(7/16)終了した。今年度春学期の最終授業日という意味でもあるが、わたしにとっては、これが大学という場での最後の授業でもあった。すでにオンライン授業の準備は整っていたが、シラバス(授業の概要)、カリキュラム(予定表)を書き直して、対面授業に臨むことにした。

18才の若い学生たちと、対話をしながらスケッチの方法を学んでいきたいと考えたからだが―思ったようにはできなかった。一つには最初26人も受講者があったこと。多くの学生が科目に興味を持ってくれるのは嬉しいが、一人一人と対話を進めていくにはちょっと多い。後半になって、科目の目的でもある野外スケッチを通じて、一人一人の感性を感じながら対話ができると期待していたが、3回の予定のうち1回は雨、2回は異常な暑さで、野外でのスケッチを屋内に変更。スケッチなどという授業は、戸外でのんびりお茶でも飲みながらやるのが理想的だとわたしは思っているが、熱中症対策が中心になってしまい、そんな雰囲気はまったく作れなくなってしまった。

天候のことは仕方ないし、代替策は当然考えてあるけれど、やはり戸外の解放感にはかなわない。それに、その前から続いた暑さにわたし自身もかなり疲れていた。残念さはあるが、何人かはこれからも一生のうちにはスケッチをする機会があるだろう。その時に少しは役に立つと思うことにした。