やるべきことをやる

スピードスケート女子500mの小平奈緒選手

「やるべきことをやる」、ピョンチャン・オリンピックで、メダリストはもちろん、どの国のどの選手からも例外なく聞かれる言葉だ。

言葉の意味は簡単明瞭だが、これほど実行の難しいことも滅多にないだろう。まず、「何が」やるべきことなのか、それを知ることさえ並大抵のことではない。それがわかった選手だけが、ある意味一流の条件を満たす。さらに難しいのは、それを「弛まず」やるべきレベルまで続けること。しかも自分一人で出来ることではないのが、さらに難度が高い。そうしたレベルでの勝者と敗者。敗者といえどすでに敗者ではない。

考えてみると、スポーツに限らず、人生の全ての場面において、同じようなことが言えるのではないか。しかし、「やるべきことをやれない」のも、また人間だ。やった人はすごい。その一方通行だけで良い。