遅延コミュニケーション

少しお腹の具合が…

2/1 関東に再び雪の注意報が出た。2/2 昼前にかけ、東京で3〜8cm、北関東で8〜15cmほど降ったらしい。わが家は先日の雪がまだ残っていたが、雪の前に降った雨で融ける分と相殺すると、どうやら融雪の方が大きいようだった。

翌早朝の宇都宮線のスレッドをみると、遅延、運休を期待していた人々のコメントがどっさり。社員が頑張って遅延しなければしないで、やはり恨み節。遅延でも殆どの場合原因がはっきりしているので、怒るコメントにも、謝る方にも一定のラインがあって、すれすれのユーモアを楽しんでいる感もなくはない。怒りのスレッドに、クスッと笑う余裕を共有しているらしいのが、同じ路線に乗り合わせる仲間意識が感じられて楽しい。

これらのスレッドを、ネット介在の、新しい「地域=路線」コミュニケーション形態ととらえればなかなか面白い研究対象になるのではないか。お互いに顔を知らないという現代性と、路線を共有するだけという「観念的」地域性。歴史的、心理的、地域・世界(地理)的な共通性と特異性とがきっとある。

「咎める、謝る」の場面は落語、小噺には限りなくある。ある意味、日本人の最も得意とする分野かも知れない。小学生に英語を必修化するより、こういうものを少しは教えたらどうだろう。「ぎすぎす」化の強まる社会への、誰にでもできるインフラになるのではないだろうか。