災害のたびに思想を深める

今日も熊谷あたりでは気温が36度とか。九州でとりあえず雨が上がったのはいいが、災害に遭った人はもちろん、自衛隊、県市町の職員、ボランティアの人たちも目の前の片付けだけでも膨大な作業量だと思う。災害は一時のことだけでなく、そのあとの精神的な負担、子どもの教育まで含んで、ずっと長く尾を引く。

防災対策、法律を含めた復興支援、教育・研究とハード・ソフト両面の息の長い取り組みが必要だ。そして、そこには「人は物ではない」という無言の大前提が不可欠だ。「命を救う」という一語にも、「死ななければよい」から「人(間)とは何か」まで、二段構え、三段構えの深い思想構造が積み重ねられていく必要がある。