散歩道の植物群

ナガミヒナゲシ
夕化粧(ユウゲショウ)
しろつめくさ
田んぼわきに生える小昼顔(コヒルガオ)

一番上は最近話題になっている「ナガミヒナゲシ」。花の手前と横に細長い実が見える。これが名前の由来の「長実」。この実の中には1600個もの種があり、一つの個体で100個くらいの実をつけることもあるそうだから、計算上15、6万個もの種を周囲にばらまくことになる。しかもこれは周辺の植物の生育を著しく阻害する成分を持っているので、容易に生息域を広げることができる、とウィキペディアにある。

話題になっているのは、これを素手で引っこ抜いたりすると、アロカロイドを含んだ液が折れた葉や茎から出て、それでかぶれることがあるという警戒情報だ。一見かわいらしい花だから、子どもでも触りやすいし、またそういうところに生えている。有害性はあるのだが、特定外来生物には指定されていないそうで、それが野放し状態の原因だ。

「夕化粧」は、ちょっと珍しいが、気がつけばある一角にたくさん咲いていた。これもアメリカ大陸原産、マツヨイグサ科の帰化植物。明治期、観賞用に移入された。確かによく見ると可愛いらしい花だ。個体数は多くないと言われる。白い花のユウゲショウはちょっと珍しいらしい。

昼顔(ヒルガオ)やしろつめくさ(クローバー)は定番だが、この中では昼顔だけが在来種。古くは利尿薬として利用されたとある。クローバーも一時期はどこにでも見られたが、最近は比較的限られたところでしか見かけなくなった。帰化植物どうしでも生存競争厳しいのだろう。

野の花

下の花のうち、いくつ名前が分かりますか?わたしの散歩コースには、もっといろんな種類の草花が満ちています。

上から順に①アメリカフウロ ②オオイヌノフグリ ③スカンポ ④(たぶん)キュウリグサ ⑤ハルジオン ⑥野蒜(ノビル、可食) ⑦ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ、可食)です。他にもたくさんありますが、一度には紹介しきれません。時々散歩を忘れて見入ってしまいます。

みどりの季節

         「みどりの髪、緑の服」  水彩

もうまもなく5月。5月と言えば、俳句などではもう夏にはいる。「風薫る」季節の到来、ってイメージを、ふつうは持つ。

だが、ことしは何となく “異変” を感じる。いや、もう少し正確に言えば、毎年少しずつ異変が拡大してきているのを感じてはきたが、今年はその変化率が大きいような気がするということ。桜が終ってから(北海道では今が満開の時期かな)、植物が一斉に、それも急ぎ気味に活動し始めているように感じられる。

ジャーマンアイリス、菖蒲、アマリリス、クレマチス、ツツジ類、矢車草など、夏を代表するような花が、一斉に住宅地の庭に咲いているのを見た。華やかで美しいが、どこか怪しい。
 気象庁が「猛暑日」より暑い、40度超えの日の呼称を募集し、このほど「酷暑日」と発表した。呼称としてはまあ、順当なところだろうけれど、そんな日が何日も続くのではないか、と心配になる。熱中症に一番効くのはエアコンだが、イラン戦争、ウクライナ戦争に加えて気候変動のアンバランスも重なると、エアコン製造の資材(素材)、物流、運営コストなどをふくんだ供給が間に合わない、ということが現実化するのではないか、と思う。

もちろん、お金持ちはそんなことは想定済みだし、いくら高騰しようが、供給が細くなろうが、お金の力を使うことができる。一方、お金のない人、環境の悪いところから出られない人々が必至に生き残りを図れば図るほど、ますますお金持ちは太っていくように、この世の中は作られている。そうなるようにこの社会システムを作ったのは彼らだから。
 「みどりの季節」はお金持ちの庭以外にも、今はある。ごく近い未来、地球がダメになる前に、(自分たちだけは)火星か月に移住できるようにしよう、と考えている人々がいる。