「夏の夜のベランダ」(水彩)制作

「夏の夜のベランダ(未完・部分)」(水彩。斑点はアキーラ)

今日は終日水彩を描いていました。普段は絵画教室の生徒さんの絵を批評するだけ。偉そうに口で絵を描いています。口で描いているとだんだん理屈だけは上手くなってきて、自己暗示にかかるのか、何でも上手に描けそうな気になってきます。たまに実際に描いてみるとオッ、オッ、か、描けないじゃん、って感じでやばいです。

そんなわけで、今回はスケッチブックより大きい画面(F60号)にコッソリ「お勉強」です。

この絵を(生徒さんの絵だと思って)批評してみると、以下のようになるでしょうか。①(緑、黄、赤)それぞれの色が高彩度で主張し合い、画面が分裂気味 ②モチーフも、静物・人物・風景とデラックスに盛り込み過ぎ ですね。でも、ちっとはチアー・アップしないとやる気無くしますから急いでフォローします。①’そのぶん、元気のいい画面になってるよ ②’モチーフは確かに大盛サービスし過ぎだが、植物、人物、風景と描写レベルに差をつけているのはGood!  ③’失敗は他の人を元気にしますよ とか。

制作現場の反省としては(まだ「未完」なんですが?)、なんだか変に肩に力が入り過ぎてブリキのロボット感。こんな時は、しばらく放っておくと頭を冷やす効果があります。「ひさしぶり」ってのが肩に力が入る理由ですね。コンスタントに50~100号サイズを描き続ける必要があるってことでしょう。でも、それはあくまで勉強のため。自分自身が心地よくなるために描くなら、画面の端々まで手が自由に届くサイズがいいでしょう。10~20号くらいですかね。あまり小さい画面だと気持ちまで縮んでしまいます。