気楽に描くのが難しい

鳥の習作

鳥を描いてみる。一度描きかけ、一年近く放ったらかしにしてあったものを、引っ剥がして捨てるつもりで描いてみた。このあと、どうなるかは自分でもわからない。

ひとつ言えることは、捨てると思えば気楽に描けるということ。線も乱雑だが、捨てると思えばのびのびと描ける。間違い、などというものもなくなる。物差しになる「正しさ」など不要なのだから。

問題はおそらく一つだけ。途中で、うまくいきそうになることだ。誰でも、自分の気に入るように描きたい、だろうと思う。私もそう。それがマズイ。それが基準になってしまう。そのとたんに、気楽でなくなり、のびのびと描けなくなる。

ずっと、捨てるつもりで描くことは難しい。いい加減に描くことも難しい。写真のように描いたり、人の気に入るように描くよりずっと難しい。うまくても、ヘタでもダメ。そんなこと、度外視して描く。それが難しい。