二(ふた)呼吸する

制作中

絵を描くことは気持ちいい。一度中断を経ると、あらためて神経が春の草木の芽のように広がって行くのを感じる。

ある人は身体を揺するだろう。それがダンス。ある人は思わず声を出すだろう、それが歌であり、詩なのかも知れない。絵もダンスに近い。身体から萌え出る何かが、色を選び、形をとるのが絵なのだと、つい感情的に結論づけたくなってしまう。でも、とりあえず、再び一歩踏み止まって、深呼吸することにしよう。

一呼吸したら、もう自由だ。その時心の中にあるものが、だれにとっても大事なことだ、きっと。