ルーベンス展を観た

ルーベンスの素描(部分)
ルーベンスの素描(部分)

 

昨日(4月21日)渋谷のbunkamuraでルーベンス展を観た。

今回は下塗りに注目した。板に描いた油彩による小さな素描などではそれがとても見やすかった。ルーベンスの下塗り(地塗りとは別)は通常の下塗りよりずっと薄く、明るく施してあるのを再発見。その上にやや濃い茶色でデッサン(下塗りが明るいからそれで十分な効果)をサラリと、しかし的確に(まるで鉛筆で描いたように)描く。写真のタッチを見てください。油彩でもこのタッチで描いてます!。次に白をハイライトに立体感を強め、それが乾いてからしっかりした色付けをする。制作にかかる時間、日数は極めて短時日だったに違いない。デッサン力を活かす、おそらく最適の方法ではないだろうか。