知的な花

     「書斎のユリ」 水彩

今日(7月23日)も暑い一日だった。夜9時頃雨の確率30%だが、どうも降りそうにない。庭木は煮えたように、ぐたっとして可哀想だ。明日からは1℃くらいずつ気温が下がり、一日のうち一瞬以上は雨が降るらしい。そういえば、関東も昨日梅雨明けしたそうだ。

萎れかけた実物のカサブランカと、咲いたばかりの時の写真とを組み合わせて、教室で描いた。「書斎」など持ったこともないが、こんな感じだろうか?と想像して描いた。そういえば、ユリの花はなんとなく知的な空間に合いそうだ、と描き終わってから気がついた。

小さい絵だが、わりと伸びやかにまとまった気がする。鋭い描写にも惹かれるものはあるが、自分が描くなら、このくらいの曖昧さがあったほうが好きかもしれない。雄蕊の茶色の縦線と、窓枠、インテリアの縦の線とが微妙に絡み合ったリズムが気に入っている。

汗をかくこと

      「青い林道」  水彩

昨日(7月20日)は一日中クーラーの中にいた。午前中と午後は自宅。数時間を外出先で過ごし、移動の車でもクーラーを使う。汗もかかず、その意味では確かに気持ち良かったが、今朝になって喉の痛みを感じた。少し風邪気味になったらしい。

老人がクーラーを使わず熱中症になるとか、運ばれたとかいうニュースをときどき耳にする。そういう人たちと同じ理由かどうかは分からないが、わたしもクーラーは苦手で、あまり使いたくない人間だ。気持ちはいいがどこか落ち着かない、という感覚。

熱帯夜でも、一晩中クーラーを点けっ放しで寝たことがこれまで一度もない、と言うと友人知人たちは皆驚く。最新のクーラーは、一晩中つけっ放しでも喉を傷めたり、身体が冷えてしまったりすることはないよ、よほど古いクーラーなんじゃない?と最後には笑われてしまうが(事実その通りなのだが)、たとえ最新のものを設置したとしても、たぶんこれまでと同じように、汗をかきながら眠るに違いない。

子どもの頃からずっと、夏でも冷たいものはできるだけ避けていた。家族のなかでも自分だけ。アイスクリームなども、もちろん美味しいと感じるけれど、暑い日が続いても一年間に数個食べるかどうか。むしろ、大汗をかきながらでも白湯とかうどんとか温かいものを飲食する。冷水もあまり飲まないが、なぜかビールだけは冷えていてもグイグイ飲めるのが不思議。
 汗をかくのがどうやらわたしの健康法らしい。この絵のようなところなら、汗をかきながら歩くのもきっと気分がいいと思う。

青い林道

      「青い林道」のための習作 水彩

構図の課題としてはたぶん不合格。画面の右と左の雰囲気が真ん中ですっぱり分かれてしまっている。普通はどちらか一方を選択し、一方はそれに合わせるだろう。その方が見る人をまごつかせずに済む。

この場合はあえて不合格を選んだ。実際にそうだったかどうかはどうでもいいが、この方が「自然」だと感じたから。セオリー通りの構図は確かにピシッと決まるが、面白くない。こちらの方が意外性があり、それがたぶん堅苦しさを和らげている、ような気がする。

土の林道だから、車が通るとだんだん凹凸が深くなる。そこへ砕いた石を放り込む。石の白さが木の影に入って青く見えるのは夏の陽ざしのせい。その青を強調してみた。
 もう一つ試みがある。今回は積極的に「白」を使ってみた。結果から言えば「描くのが楽」。白抜きやマスキングは手間とテクニックが要る。その点、白を使えば簡単に描ける。が、そのぶん、つい描き過ぎてしまう。また、白を使っただけで表現が油絵的になる。ご覧の通り。