アネモネ、薔薇、ダリア

             「薔薇の習作」   水彩 ワトソン紙

薔薇を「花の女王」と位置付ける人は、欧米の人々を中心に多いようだ(日本なら牡丹かな?桜はちょっと意味が異なる気がする)。だからか、とにかく新品種の開発速度が速く、どんどん色もかたちも変わっていく。それとともに愛でる側の薔薇のイメージも変わる。

今年(2026年)流行の薔薇の品種は分からないが、これは比較的最近の、ラナンキュラスに似たタイプの薔薇。ラナンキュラスはアネモネに近い種で、わたしははじめはアネモネの一商業品種だと思っていた。

アネモネはわりに好きな花で、毎年春がくるたびに描いたものだが、ラナンキュラスは花びらの枚数がやたらに多いので、描くにはけっこう負担を感じさせる花だった。そういうわけで、このタイプの薔薇も億劫だった。

けれど、見るぶんには柔らかい(もふもふ感のある)グラデーションと、カドのない優しい形状で、いまの人の感性には受けそうなタイプの花である。実際、一時期は爆発的に流行した。少しそのほとぼりは冷めてきたようだが、ここ数日薔薇を続けて描くうちに、描いてみようかな、という気持になった。数枚描いてみると、描き方のコツみたいなものを感じた。これが描けたら「ダリア」も描けるようになる、かも知れない。

「薔薇」の習作

        「晴れやかな朝」  水彩

今日、埼玉県展へ行ってきた。「晴れやかな朝」で気分よく出かけ・・られたら良かったんだけど、なんだか腰の調子も悪く億劫だった。でも、日程的に行かないと見る機会を失う可能性がある、ということで。
 いつも思うんですが、皆さん、頑張ってよく描いています。本当に感心します。でも毎回同じこと、もっと○○すればいいのになー、とも思うんですよね。

教室で、薔薇をモチーフにしているので、わたしも(教室で、ではないが)描いてみる機会が増えた。当然のように、描く機会が増えれば今まで気づかなかったことに思い至ることもある。

はた目には何の変哲もない絵だろうと思うけれど、この絵にだって、個人的にはそんなところがちょっとはあるんです。

絵を描くコツ

「習作」 水彩+テンペラ

絵を描くのが苦手という人は、得意だという人より多い気はする。でも、苦手と言う人に話を聞くと、(描けるなら)今でも描きたい気持ちは持っているって人が多いようでもある。

描きたい気持ちがあるなら、これから3つのポイントを示すので、それで誰でも絵が「ラクに」描けるようになる、と思う。
①上手な絵を描かないこと-「自分なりに上手」はOK。「他人から見て」の上手というのが✖。あえて下手に描こうとすると逆に意識過剰になるから、90°ずらす。上手いんだか下手なんだか判らないのがいい。つまり、何も考えない。
②苦手なことにチャレンジしない-何とかして逃れる。細かいところが苦手なら、部分だけ拡大するとか。色塗りで失敗する、と言う人なら、2,3色しか使わない。水が苦手なら、鉛筆とかパステルとかの乾いた画材にするとか。要するに、描きたいところだけ「厳選して」そこだけ描けば負担は少ない。負担が小さければ失敗の確率も小さくなる。
③無視されることを覚悟せよ-褒められたい気持が自分を縛る

他にもあるけど、どうせ覚えられないからこの3つで十分。一番難しいのは③。「別に褒められたいなんて思ってないけど」と言う人こそ、要注意。褒められたいと思わない人などこの世にはいない。他人が勝手に褒めてくれるなら、それにホイホイ乗ればいいが、さらに期待に応えようなんて気になってはいけない。マイペースが大事。

でも、おそらくこの3つを実践できる人は少ないはず。多くのプロの画家は特に。彼らは①②③とも、これと真逆のことをやる人々だから。そうそう、一番大事なことを忘れていた。まず、絵の道具を買うこと。せいぜい居酒屋1回分を我慢することが嫌なら、絵はすっぱり諦めよう。ボールペン1本でも絵は描けるんだけど、紙が必要なんだ。