百合を描く

       「カサブランカ」 水彩

いわゆる「西洋絵画」をちょっと学ぶと、「百合」の描かれた絵が続々と出てくることに驚くかもしれない。一般に西欧絵画といわれるもののイメージが(14世紀以後の)油絵であり、その本道が「キリスト教絵画」であったことは多くの人が知識として知っている。そこでは百合が、「純潔」「高貴」の象徴として登場する。特に多いのは大天使ガブリエルが処女マリアに妊娠を告げる場面である。

「え~っ、なんでわたしが妊娠するわけ~?!」と驚くマリアの顔をどう描くか、画家たちの腕の見せ所だったらしい。ちなみにレオナルド・ダ・ヴィンチもこのシーンを描いているが、レオナルドのマリア曰く「知ってたわよ、そんなこと」。「それでどうしてくれんの?」と、ひざまずく大天使を前に「上から目線」の堂々のマリア像を描いている。
 生まれてくるのがイエスだから?イエス。父親?は鍛冶屋のヨハネということになっているが、DNA鑑定のない時代の話であるから、「百合の花」の存在意義があるわけだ。
 ちなみに、「もう、バレちゃったの~?」の困惑のマリアや、開き直りのマリアまでいろいろ表現があって楽しいが、当時の画家たちも妄想を楽しんでいたのかも知れない。ご興味の方は、(意外にストレートな)西洋絵画を勉強いたしましょう。

つい、なんの脈絡もなくありったけの教養をひけらかしてしまったが、ガブリエルが手に持っているユリは、同じ白ユリでも「カサブランカ」ではない。カサブランカは名前からして外国種だと解るが、日本にもヤマユリ、スカシユリなど15種類ほども原生種があると言われている(ウィキペディアから)。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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