発表するということ 2

まもなく展覧会終了(風土に生きる・展  銀座)

作品を発表することには、出品者それぞれにそれぞれの意味がある。それも、年齢などの身体状況など様々の個人事情、生活や周辺の人間的な環境などによっても、その意味はさらに変化する。

このグループ展も5回目の区切りを終わった。今後のことは話し合うが、いずれにせよ現在のまま続くことはない。けれど、このグループ展での発表を止めても、絵を描くことを止める人は誰もいない。

発表の場と、その人の発表する意味とは次元の違う問題だ。団体展と違い、話し合いでも、飲み会でも、そのことに触れる人はいない。皆一線を引いている。それがお互いを尊重するということ。5年間暗黙にそれができていた。よいグループ展だったと思う理由である。