自分に還る時間?

「 Apple-Yellow」 2020

しばらく制作を休むと、頭も体もついていかなくなり、特に制作途中の作品に気持がつながるまでには、かなりの時間がかかる。だから、たとえ制作時間が短くても毎日描くのがよい、と昔はよく言われたものだ。今もそう言う人がいるのだろうか。

8月も後半に入って、やっと制作への神経回路が繋がり始めてきたのを感じる。ほぼ丸々1ヶ月かかった。この1ヶ月はまるで自分の頭の一部をどこかに置き忘れ、他人の手を借りて描いているような感じだった。そして寝る前にいつも同じことを呟く。「いったい自分は何をやっているんだろう」。

本当は絵なんか描いている場合じゃない、のかも知れない。ただ、描かないことには、自分のいる場所が無い、そんな気分になって落ち着かない。とりあえず、自分を落ち着かせ、何かを考え、何かができるようにするためにも、(私にとっては)絵を描く時間が必要だ。

AIが絵を描き、それをAIが観賞し、その流れの最下流で人間がその「絵」を見るようになるだろうか。その時、「絵を描く時間」はどんな意味を持つだろうか。

投稿者:

Takashi

Takashi の個人ブログ。絵のことだけでなく、日々思うこと、感じることを、思いつくままに書いています。このブログは3代目。はじめからだと20年を越えます。 2023年1月1日から、とりあえず奇数日に書くことだけ決めました。今後の方向性その他のことはぽつぽつ考えて行くつもりです。

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