新・猿の惑星

            「人物スケッチ(部分)」  水彩

ミラノ・コルチナ・オリンピックもそろそろ最終盤に近付いてきた。スノーボードはじめ、スキー、スケートの日本選手の活躍も見事だが、残念ながら結果を残せなかった選手、今回を最後に引退、あるいはとうとう代表になれないまま引退を余儀なくされた選手一人一人、その家族友人、支えてくれる人にも、それぞれ深く心に残るドラマがあることを忘れないでおきたい。

オリンピックに目が奪われている間にも、世界は動いている。アメリカ・イランの核交渉を廻り、大きな戦争への危険が迫っている。そのさなかに、ロシア・イラン・中国の3か国による紅海からインド洋にかけての合同軍事演習が行われる。アメリカ軍のアデン湾への空母打撃群派遣を牽制したものではなく「定期的な演習」という説明だが、「大局的な世界平和」という意味では、絶妙のタイミングでの示威行動となり得るかもしれない。

ウクライナ戦争も激化し、厳寒の中、お互いに電気、水道、暖房などの都市インフラ攻撃を続けている。トランプ(現「アメリカ大統領」!)は、「(現状では)」ロシアが勝っている」とのロシア情報に、ウクライナ側情報より大きく耳を傾けた結果として、ウクライナに対しロシアより大きな譲歩を迫っている様子である。ウクライナのミハイル新国防大臣は「月間5万人」のロシア兵排除(戦死または重傷)を公然と目標に掲げ、なおかつそれを着実に達成しつつあるという。

トランプとプーチンによる「和平」など、辞書の意味を書き換えなければならなくなるほど無意味なものだが、権力というのは恐ろしい。そのうえ「世界1位、2位」といわれてきた「武力」が重なる。加えて経済力も。
 (ロシア経済は、西側による国際的な制裁対応によってかなり目減りしているように(日本にいると)感じられるが、西欧側の対応の要(かなめ)であるトランプ・アメリカ自身が、 “ロシアのお助け” マンとして陰日向なく積極的にロシアを支えている現状にある。ヤクザが金も地位も政治力も持っているから、まわりは下手に口も手を出せないという、「カポネ映画的」な構図。

カメラをグーっと引けば、トランプ(政権)が世界を旧い「戦国時代」へと世界を引き戻そうとしているように見えるてくる、かも知れない。
 米ロの、現役で使っている武器はそれぞれ最新でも、命令する首脳たちの脳ミソは「類人猿」の時代に “君臨” しているという「時代錯誤」。でも、それをどうやって、彼ら(類人猿)に納得させ得よう?

金メダル

          「モデルスケッチ」  水彩

今朝の目覚めの時刻は午前4時半頃だったろうか。寝たままでラジオをつけるとミラノ・コルチナオリンピックの実況放送中―どうやらアイスダンスの決勝前らしかった。「リクリュウ」の前日の失敗をニュースで聞いていたのでどうなるかなと思っていた。選手たちのスタート前練習が始まり、やがて最初のペアがスタートした。

そこでチャンネルを替える。なぜか知らないが、現場以外で応援すると「応援したい人(チーム)が必ず負ける」というジンクスが自分にはある、とうすうす思っているから。

結果は「大正解」。ライブで聴けなかったことは少し残念だが、ちょっとの我慢がリクリュウペアの「金メダル」に、団扇で地球の回転に勢いをつける程度の貢献ができたかも。高梨沙羅選手の団体銅メダルと、このペアの金メダルがなぜか心に残りそう。

水温(ぬる)む-スポーツの季節

最高・最低気温、18℃ー4℃。まさに水温む風景
絶好の野球日和
モデルスケッチ

気象庁によると、今日は全国的に気温が四月上旬から下旬並みに高くなるらしい。積雪の多い地方では屋根からの落雪、山間部では雪崩に注意が必要だ(富山県に融雪注意報)。関東では日差しが暖かく、俳句の春(仲春、3月頃)の季語「水温む」にぴったりという一日になりそうだ。(上の風景写真は午前8時頃撮影)

ミラノ・コルチナオリンピックもたけなわ。日本選手のメダル数が各国の注目を浴びているらしいが、メダルの数より、表彰式でも、競技中でも、その外でも日本選手たちの振舞いが紳士的、人間的で、そちらも注目されているらしいことの方が嬉しい。

冬季オリンピックが面白いと思うのは、夏のオリンピックと違い、人間以外の動物がそれをやらないこと。つまり本当の意味で「人間」だけの遊びがあるから。
 たとえば陸上競技100m走。世界記録で走っても、カバにさえ負ける(カバの全速力は40~50km/h だと言われている)。ダチョウは時速70~90㎞ で何時間も走り続けるられ、それが日常生活の一部である。そういう意味で、オリンピックで「世界最速」といってもなあ、という気持がどこかにある。人間のドラマとして、陸上、水泳の100mは、わたしの必ず見たい種目の一つではあるけれど。

冬季オリンピックはそもそも雪や氷の上を滑る。ペンギンやアザラシなども氷の上を滑り降りたりするけれど、くねくね曲がったり、くるくる回ったりなどしない。ましてやハーフパイプなどのように空中で回転するなど、他の動物にとってはやる意味がない。文字通りの意味での「スポーツ」の祭典ではないだろうか。
 極めつけはカーリング。やや似ているのは、シャチが氷の上のアザラシを狙って、共同作業で波を起こすことくらいしか思いつかない。