日差しの絵

「自転車の姉妹」 水彩 F6

YouTube用に一枚描いてみたが、どうしようか思案中。前回「子どもの情景・夏」をアップしたけれど、全然興味を引けなかったようなので、似たようなのはどうかなと。それにこの暑い夏に、いかにも日差しの強そうなこの絵はもう見たくないかもしれないと。冬まで待とうかな。

明日は埼玉県熊谷市で最高気温40度の予想だって言ってます。もう9月近いというのに。

指数・定義

「上昇気流」試作 雲をテーマにしたいんだけど、そうなってませんね・・

暑い日が続く。それも「危険な暑さ」で。ところで、“危険な暑さ” って何度から?とAIに聞いてみた。
 ―AI曰く【危険な暑さを知るには気温だけでは不十分で、湿度なども加えた、総合的な「暑さ指数」(WBGT)というもので判断される。「危険な暑さ」というのはWBGTが31℃以上のことを指す。ちなみにWBGTが28℃以上で「厳重注意」。25℃以上で「注意」。25度未満でも激しい運動、重労働などでは熱中症に注意する必要がある】そうです。

まずは「WBGT」ってなに?というところから。Wet Bulb Globe Temperature の頭文字を並べたものです。直訳?すると「湿球、黒球、乾球温度」。乾球と言うのは、一般的な温度計のこと。湿球と言うのはそれに湿らせた布を巻きつけ、布から水分が蒸発するときの気化熱によって下がった温度を測るもの。その差で湿度を計算します。黒球は、光を反射しない塗料を塗った銅の球体のなかに温度計を入れたもので、地面からの輻射熱などを測ります。

要するに、その3つの値を総合すると、「暑さ指数」なるものが計算できるって云うわけですね。なるほどと、納得する人もしない人もありそうな説明ですが、わたしにはピンと来ませんでした。「暑さ指数」というものの有効性(詳しく記述することは避けるが)もそうですが、WBGTの31℃と、普通の気温との関係が「暑さ指数」という一つの(確率論的な)単語で閉ざされてしまっています。それが信用できないんです。
 かつて、「不快指数」という気象用語ふうな言葉がありました。気温、湿度が高くても、そこに適度な風があると、暑さ感覚が若干「癒される」という、感覚を加味した「指数」だったと記憶していますが、最近はもう聞くこともありません。嫌味で言うのではありませんが、人々の「不快感の内容」が複雑化し過ぎたせいではないかとも感じます。

「指数」というのは、研究者にとってはとても便利かつ(経済的?)価値のあるな語で(行政にとってはさらに)、「これとこれとあれを按配して○○指数と定義します」といえば、とりあえず認められる。そうしないと、その先へ論が進めないから当然ですね。そのあと、定義したデータと実際のデータとの整合性を調べていく過程で、「なるほどね」感が得られれば定着していきます。でも、よく考えてくださいね。「これとこれとあれを按配して○○指数と定義します」なんて、誰でも勝手にカスタマイズできてしまうんですよねー。「AIで示される定義ってそんなもんなんだー」って、思っておくくらいが、ちょうど良さそうですね。

“苦行” のご褒美

スズメバチが蝉を食べていた
ミンミンゼミが好きだ
珊瑚樹

ウォーキングすると、いろんなものを見る。暑い中(昨日8/24 埼玉県久喜市で最高気温38.6℃。わが町にはアメダスの観測点がないので、ここが参考地点になっているようだ。ちなみに友人の画家の棲む鳩山町は39.4℃で昨日の全国最高気温。ちなみに8月5日は41.8℃と、群馬県伊勢崎市が日本最高気温を更新した日、同アメダスでも39.9℃だった!)、ウォーキングする午後4時半近くになっても、まだ35℃とか36℃とかというのは、とてもとても億劫だが、「夏が終わったら歩けなくなっていた」とならないよう、ある意味自分との戦いのような気分で歩く。それだからか、きれいな風景や面白いものに出合うと、大きなご褒美をもらったような有り難い気持ちになる。

動画はスズメバチが蝉を食べているところ。スズメバチが蝉を襲ったのかどうかまでは判らないが、おそらくすでに地上に落ちていたのを食べていたのだろう。東京の知人が、蝉を食べたことがある、当時は食べる子もたくさんいた、と聞いて驚いたことがあるが、あの体はたしかに肉のかたまりであることは間違いない(戦時中とかではありませんよ)。
 あるとき、わたしが食べていたイチジクにスズメバチが飛んできて、目の前でシャリシャリと音を立てて食べ始めたので、それを接写で撮影したことがある。スズメバチの群れがアシナガバチの巣を襲って、巣ごとバリバリと音を立てて食べているシーンも目の前で見たことがある。スズメバチは主に肉食性と言われているが、花の蜜なども採る雑食性でもあるらしい。

ミンミンゼミの声はよく聞くが、わりと目につかない蝉のひとつ。どちらかというと、木の高い方を好むからだと思う。わりと大型の蝉で、透明な翅が美しい。鳴く時の、頭を高く上げた姿勢がわたしは好きだ。緑がかった色彩も美しい、宝石のような蝉。下の木の実は「珊瑚樹・さんごじゅ」。実は熟すと黒くなる。毒はないが食べても美味しくはなさそう。

真っ黒で大きいカワトンボも、涼しい木陰では多く見るようになった。このトンボも大好きである(7/17の記事「強風のあと」に写真あり)。暑い中での “苦行” ウォーキングもこうやってみると、案外まんざらでもないような気がしてくる。