第11回 青いカモメの絵画展、終了です

今日(4/13)16:00 にて、無事閉幕しました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。メンバーの皆さま、お疲れ様でした。心から、感謝申し上げます。

いい展覧会だったと思っています。ただ、それはわたしが「内側から」見た感想です。一人一人が、制作上の悩みや技術不足を何とか乗り越えて一つのかたちをつくる。同じことをくり返しているように見えても、同じことが体力的に出来なくなったりしますから、それをどんな方法でか解決しなくてはなりません。絵というものはそういうプロセスを繰り返しながら深さを増していく。そういう意味で、毎回少しずつ個性がにじみ出てくる「いい展覧会だった」と思っています。

一方で、外側から見ればまた全然違った見方になるでしょう。そういう「深さ」はある意味「自己満足」の部類に入ってしまうかもしれません(それはそれでいいのですが)。絵画はまず何より「視覚芸術」ですから、もっと視覚的な面白さ、個性的な試みが大きな魅力なのです。きれいで落ち着いた会場ですが、若い人たちの影が少ないのはそういったエネルギーの発散が少ないから、ということにもなるでしょう。

メンバーの高齢化は、ある意味日本全体の流れでもありますが、絵を描くことでその流れに逆らいたいものですね。身体は年齢なりでも、脳=気持は少しでも若くありたいですよね。そのための力、方法論として絵を描くことを考えましょう。それにはできるだけ若い人たちの絵を見(インターネットを使えるようになりましょう!それだけで頭が少し若返ります!)、出来る範囲で真似をしてみることが具体的な方法です。それが会場をもっと活気づけることにもなるはずです。自分の絵を少し壊してみましょう。それが次への一歩です。

桜の名所

一昨日から青いカモメの会・絵画展が始まったことはすでにお伝えしました。このスケッチはその前日。天気が良かったので、気分転換を兼ねて自転車で近くの花見に行ってきました。毎年必ずNHKで報道される、いわゆる「桜の名所」で、そのための車の渋滞も激しく、もしも近くでなかったらわざわざ行く気にはなりません。

わたしは毎年、この時季にここを取材しています。桜などはもう見飽きてるので、「桜を見に来る人をスケッチする」のです。今年は外国人、とくに中国系の言語が至る所で聞こえました。会話が聞こえる、ということは「一人旅ではない」ってこと。見ると、子ども連れ(それもまだ歩けない赤ちゃんなど)も少なくない。それに若夫婦のどちらかの両親らしき人などが加わる感じ。

ひと頃のような「いかにも観光」感だけではなく、どことなく「日本在住」感が漂っています。それと海外にいる両親、知人などという組み合わせか。日本は安全に金がかからないし、海外に比べると物価も安いから人を呼びやすいんだなあ、などと想像する。日本人のカップルも焼きそばなど片手に持ちながら、時どき思い出したように桜を見ていました。テレビで紹介されたところに自分たちもいる―共有できた―というのがいいんでしょうか。海外旅行者のリッチぶりに比べると、なんだか肌寒い気がしました。

「青いカモメの会」の展覧会始まったぞ

青いカモメの会 絵画展会場(初日)

今日は実行委員、陳列委員だけでなく、多くのメンバーが陳列を手伝ってくれました。それは自発的で、とっても嬉しく、感激しました! 陳列委員も出品メンバーと同じ年代。10年前なら「陳列の邪魔なんですけど・・」・・。阿吽の呼吸、と言ったらいいんでしょうか。いい人間関係ができてるなーと、思いました。

陳列作品の「高さ調節」も何度もやり直しさせてしまいました。作業してくれた方々、ごめんなさいね。でも高さの調節が会場構成のポイント、とわたしは考えているので妥協しませんでした。ここをいい加減にすると、最初の作品こそじっくり見て貰えても、やがて見ること自体に疲れてしまい、最後の作品などは(絵の良し悪しに関わらず)ろくに見てもらえないまますっ飛ばされてしまう、ということがあり得るからです。

そのために作業量が倍増してしまいましたが、誰も文句も言わず、ちゃんとやってくれました。メンバーのアイデアで、高さ調節用のガイドラインをテープで視覚化してくれたりしたおかげで、作業時間も短縮できました (^-^;。90点近い大量の作品を、スッキリと最後まで疲れずに見ることができる会場になったのは皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。お疲れ様。でも、今日が初日だってこと、まだ忘れないでね。ご覧くださった方々のコメントもお待ちしています。