安青錦‐大相撲初優勝!

      「小春日和」  水彩

大相撲九州場所で、ウクライナ出身の関脇安青錦が、12勝3敗の相星で並んだ横綱豊昇龍との優勝決定戦で勝利。初優勝と大関昇進の2つを同時に手にした。

わたしは子どもの頃から相撲が大好きで、場所中はラジオで実況放送を聴きながらウォーキングすることが多い(テレビは見る時間がない)。安青錦は、しばらく前から相撲解説者の舞の海さんの一押しの力士らしく、ラジオで聴く限りでは、相撲の本道である「低く、鋭い立ち合い、頭を上げない」を徹底している力士なのだな、という認識があった。たとえ地味でも、そういう力士(他には若隆景など)がわたしは好きなのである。

安青錦は安治川部屋に所属している。安治川親方は技能相撲で有名だった元「安美錦」。その師匠である、元横綱「旭富士」(伊勢ヶ浜→現宮城野親方)も、この「低く、鋭い立ち合い」を徹底していた。それが横綱、照ノ富士を作り上げた(照ノ富士は引退し、伊勢ヶ浜部屋を継いでいる)、と思う。
 旭富士が活躍しはじめた時期、わたしは性格的には、同年代ということもあってか横綱「隆の里」が好きだったが、いわゆる「腰高」の相撲で、短命の横綱になってしまった。弟子である「稀勢の里(現二所ノ関親方)」もその影響を受けたせいか、相撲が全体として腰高で、(他の事情もあるが)横綱としては活躍できないまま終わってしまった。低く鋭い立ち合いができていたら、もっともっと活躍できたろう、という残念感が今もある。

安青錦の相撲は、相撲の動作の基本を徹底している。それが(彼が外国人であろうとなかろうと)純粋に相撲好きなファンの心に届く。安治川親方の指導の賜(たまもの)でもあるが、それが可能になる安青錦の素質(心理面も含め)が素晴らしいのだろう。大関になっても、今の相撲を忘れさえしなければ横綱になる日は近い。

アメリカはロシアの手下?

       「男たち」   ペン

ノーベル平和賞など、最もくだらない賞の代表例だ、と思う。くだらない、と言うだけでは意味不明か。ならばいっそ無くした方がいい賞だ、と言い換えようか。それを喉から手が出るほど欲しがっている男がいて、自分のものでもないその賞を彼にあげようとすり寄っていく、もっとくだらない人間どもがいる。

11月20日、(ウクライナ抜きでロシアとアメリカが事前協議してきた)ウクライナ戦争の和平案なるものを、アメリカがゼレンスキー大統領に示したというニュースがあった。すでに取沙汰されていた28項目にわたるというその内容が、公式発表ではないが “半ば意図的” にリークされ、多くのメディアを通じてその内容がかなり明らかになってきていることはご存知の通り。

ひとことで言えば「ウクライナに対する完全降伏勧告」である。プーチンが仕掛けた戦争の口実をほぼ 100% 鵜呑みにしたうえ(あるメディアは「wish-list 希望リスト」と呼んでいる)、それに「(ロシアと)アメリカの利益」を上乗せしたものだ。なぜそこまでロシア寄りなのかは置いておくとして、とにかく一度でいいから停戦にでもできれば「ノーベル平和賞」ポイントに到達できるでしょ?という思惑が見え透いている。「ノーベル平和賞」獲得が隠れた最優先課題にされてしまっている。

ウクライナとしては拒絶するしかない、はずだが、どっこいゼレンスキーにも身内の汚職事件という弱みがあり、その足元を見られた格好だ。ウクライナ国民にとってはたまったものではないが、トランプは27日までに回答をと、圧力をかけているらしい。
 アメリカの「良識」はどうなってしまったんだろう?それともこれがアメリカの本当の姿なのか?先住民から土地も資源も無理やり奪い取ったアメリカの歴史が、アメリカの本心(ウクライナなどに関心はない)をみる手がかりなのかもしれない。

「人殺し」が現代の「英知」?

       「たそがれ」 ペン、色鉛筆

ウクライナ戦争が4年目に入っている。ガザでのイスラエルの攻撃も2年目。ウクライナ戦争では双方で100万人規模の死傷者が出、ガザでもすでに死者だけで6万人以上をかぞえている。世界はそれを止めることができない、というより、本気で止める気などなさそうに見える。

「戦争は儲かる」からだ。ロシアの侵攻を受け、必死で抗戦している側のウクライナでさえ、ゼレンスキー大統領の「身内」による賄賂強要、水増し請求などが明らかになってきている。カネの前には敵味方もなく、人の死など眼に入らない。

ロシアもウクライナも、この戦争を通じて多くの兵器を国内外からかき集めて使用し、膨大な死傷者をカウントすることで実地にその有効性を確認、データを提供国にフィードバックしている。各国(の企業、産業)はその「得難いデータ」を駆使し、もっとたくさんの人を、短時間で的確に死傷させるための「商品」のグレードアップに余念がない。人の死で得られたデータは「戦争」あっての「宝の山」だといわれている。当のウクライナも日々更新し続けるドローンのノウハウを、「戦術」も含めて今後は輸出すると既に公表している。
 イスラエルが、ガザを中心に「殺戮(兵器、技術)の大エキシビション」をくり広げている。砂漠の中の、石油資源もない小国イスラエルが、どうやって国を発展させてきたか。世界の国、産業界は(目立たぬように、そのエキシビションの中に加わりたいと)なかば羨まし気に見ているに違いない。

アメリカもドイツもイギリスもフランスも、そして隣の韓国までも、 “不法な侵攻を続けるロシアからウクライナの平和を取り戻すため” と武器供与(資金供与も実態はよく似たものらしいが)をする。それ全体が嘘とは言えないが、兵器産業は国家規模のビジネス。単純な連帯感や平和への意義などだけで行われているわけではない。中国も北朝鮮も心の中は同じ、と考えておく方がいいようだ。
 AIを含むあらゆる産業の頂点が、「兵器(軍需)産業」。「自国の兵士の命を守るため」他国の兵士を一挙に木っ端微塵にしてしまいたい、とどの国もお互いに考えている。知識もカネも果てしなく注がれるわけだ。結局、「国」という大規模化したマフィアが、家族や友人どうしを戦わせて、自分たちだけが肥え太っていく構図。これが人類の「英知」なのか?