オバサンを卒業して / Cleate your own “Obasan” category

浮かぶ男 F10 2013
浮かぶ男 F10 2013

オバサンを馬鹿にしたようなタイトルだが、世の「オバサン」は、本当は凄い。酒も飲まず、家族の為に自分の時間を犠牲にし、みんなと仲良くし、しかも低賃金で、ある意味日本の産業社会のみならず日本の文化的底辺を支えてもいる。そんなに頑張っているのになんだか本質がずれている。

オバサンを「卒業」させる為には、家族全員が「オバサン」になる必要がある。いかにオバサン(つまり主婦)が奴隷的環境下にあるかということを体験するということだ。たまに皿洗いを手伝うなんて程度ではなく、少なくとも365日であることを覚悟する。主婦は365日×3回×年数 そうしている。オバサンをオバサンにしたままなのは、日本社会の都合と認識すべきなのだ。

国民全員がオバサンになれば、オバサンと言う語は消えるが、オバサン文化の平均化はNOだ。本質は家族・自治体がオバサンを卒業させ、以前のオバサンでは到達できないレベルにオバサンを押し上げること。オバサンは自分自身が一生懸命で余裕が無い。卒業できるかどうかは、じつはオバサン以外の人々の問題なのだ。

酔芙蓉

庭の酔芙蓉が大きくなった
庭の酔芙蓉が大きくなった

前回「怖い世の中だ」を書いたら、数日してNHK「クローズアップ現代」で、「土下座が増えている」という内容の放送があった。土下座して謝る、謝らせる場面が社会に広がりつつあるという。「倍返し」「リベンジ」という言葉を、私たちも何とも思わなくなってきたのが怖い。

酔芙蓉は何となく艶っぽいイメージがある。夕方になると酔ったように朱くなるということで、この名前がついたのだと聞いている。一日で萎んでしまうのも、儚くてなんだか良い(よく見ると意外にしっかりした花なのだが)。

怖い世の中だ

浮かぶ男 F120 2013
浮かぶ男 F120 2013

連日のように中国艦船が日本の領海に侵入を繰り返すニュースが流れる。その度に中国は悪者と言う「共通認識」が広がっていく(もちろん中国でもそれは同じようである)。けれど日本の工場、デパートなどが中国で壊されたようなことが、逆に日本で起こらないことを祈りたい。

最近アメリカの民主主義もかなり危ない気がする。戦後70年近く経つが、日本の民主主義は、ずっとアメリカだけを父のように慕い、真似をし続けてきたと思う。子どもも成長したら、パパの悪い所は真似してはいけないのに。

私たちの民主主義は江戸時代以前のまま。なぜか子どものまま。立派なパパの背中が大き過ぎるのだろうか。