草間彌生

国立新美術館で

草間彌生は久々に日本が産んだ天才だと思う。

どこが良いんですか?と疑問に思う人もいるだろう。ちっとも良くない、あるいは嫌いという人がいても当然だ。ただ、この圧倒的な制作力と、冴えわたる造形センスは、好き嫌いを越えて、天才と呼ぶほかはない。

 

 

詳しく知っている

あさひ

自分が詳しく知っていることを他人に説明する時、いわゆる「上から目線」になって、押しつけてしまうことが多い。反省しても、すぐに忘れて同じことを繰り返す。

もう少し踏み込んで考えると、「詳しく知っている」ことの中身も、そう大した違いはない。だから、押しつける必要など実は何にもないのだった。

 

感性は、シマウマのお尻

感性とは、究極的にいえば肉体的、精神的な満足感を得ることに直結した「身体全体の統合的なはたらき」。ポイントは、それが計算の結果によるものではなく、「直感的」であること。

直感的とは、結論に至る、その速度が逐次的ではなく反応的であること。途中が殆ど省略されて、いきなり結論あるいは結果が「出ている」こと。知識や感覚や経験の瞬間統合。大事なことは、それが「感性貧しい」誰にもあるということだ。

「シマウマが、尻にライオンの爪を立てられた瞬間」を感覚的に想像できるようなら、感性は決して貧しくない。