誰もが、現実社会の中に生きている

「「肘突く人」  水彩、F10

良いスケッチができた、と思う。ラッキー♪ 練習の成果です。と言いたいところだが、自己評価はえてして当てにならぬもの。「良い」というのはやめて「気にいったスケッチができた」と言い換えておこう。

わたしが「人物スケッチ」が好きな理由は、わたしと、わたしが描こうとする人の間に、(不連続な)それぞれ個別の感情があること(それぞれ全く別のことを考えているという意味です)を表現できるときが “たまに” あること。そして、それを捉えられる確率が1%なら、100枚描けば1枚くらいはそれを捉えられる確率があることに、賭けているってことですね。

モデルさんは教育学部の学生さんですが、先生になるよりは一般企業への就職を目指しています。。AIなどのテクノロジーによって、世界は広く、開かれていくイメージを持っていましたが、AIが普及すればするほど、就活生にとって、世界は狭く、壁は高くなっていくのではないか、と一方では心配な面もあります。

春の兆し

              「ポットのある静物」  水彩+アクリル、紙
ホトケノザ

ここ数週間、なぜか朝、自転車で10㎞ほど走る習慣がついた。これまでは目覚めてから1時間近くラジオを聴いたり、ぐずぐずしているのが普通だったのに、寒くてもすぐベッドから起き出すようになったのが自分でも不思議。

いつもの散歩コースである農道の脇に、ホトケノザがたくさん咲いているのに気がついた。ホトケノザは春の七種の一つだから、とっくに咲いていてもおかしくないのだが、目に留まらなかった。そういえばもう数日すれば節分。冬と春を分ける日。その翌日は「立春」だ。春めいてくるわけだ。散歩とはいいながら、つい自転車散歩になるのでサッと通り過ぎてしまう。この次はオオイヌノフグリが青紫の美しい色で出迎えてくれるはず。

この絵は数年前に水彩で描きかけたままほったらかしだった。ポットの周りにあるモノは、それがなんだったかもう覚えていない。でも、面白いかたちをしているので、得体の知れないまま残すことにした。水彩の色もなるべく残しながら、アクリル絵の具を重ねてみた。

退院

              ウィスキー瓶のある静物  ペン+水彩

昨日、少し強引?に退院しました。数日前からの流れで退院の準備を始めていたのだが、当日になって医師から「退院予定は明日です」と言われ、少し戸惑った。特に考えもなく「出来れば今日退院したい」と口から出てしまった。

手術は順調?にいき、その後の治り方も極めて順調だった。局所麻酔だったので、手術中のスタッフの会話もできるだけ聞いていた。自分の目で見ることができないのが残念だったが、みんなが一生懸命やっていることはよく分かったし、途中のトラブルにどう対応したかも、医師が細かく丁寧に縫合しているのも、チクチクという痛みを通してよ~く分かった。

手術台の上で、顔の上のプラスチックの台が取り除かれたとき、思わず「お疲れ様でした」と言ってしまった。器具を片づけたり、消毒を拭き取ったりする中で、自分でも見ていたかったと言ったら、ある看護師さんが「私なら見たくないですね」と言うので、手術を見慣れているはずの人でもそうなのか、とある種不思議な感じがした。自分で手術台から降り、そのまま説明を聞く部屋まで歩く。

手術後は傷口からの感染症対策のみ。感染すると、部位が部位だけに致死率50%と脅されているので気を遣うが、それ以外は食べて寝るだけ。コーヒーを飲むことと、間食にチョコレートを食べる許可をもらい、なるべく病室外の椅子でひたすら入院前に予定していたことをこなす(ベッドの傍だとつい寝てしまうし、結果として腰を悪くする)。
 退院当日とその前日。目覚めの時からなぜか疲れを感じた。寝不足のせいかなと考えながら、「出来れば今日退院したい」と主張したのは「帰った方が休めそう」と思ったから。―ぐっすり眠れた。今朝、体重を測ってみたら、入院日の朝より2㎏減っていた。