非対称性

「子どもの顔」  ペン

今日(23日。天皇誕生日)は暖かい春の日になるという天気予報どおり、当地でも22℃まで気温が上がったようだ。確かに、わたしも半袖で!自転車を漕いでいた。「春一番」は日本のどこかで、昨日記録されたような気がするが、現実はまだ2月ですよ。黄砂も花粉の飛散も注意報だらけの「春の日」。今夏の恐ろしさを予見せざるを得ない。

タイトルの「非対称性」とは「対称性」がないということ。たとえばボクシングの試合なら、相手のパンチに対抗できるのは、自分のパンチしかない。手段としては同じなので、これは「対称性」の例。

同じようにボクシングの試合に例えるなら、相手のパンチに対して逃げ回りながら、「あいつのグラブには○○があるから反則だ」とレフェリー・審判員、及びメディアに訴えることで、(「反則勝ち」という)勝利を収める、というのが「非対称性」。
 例が悪かったかも。「オレは金も権力も持ってるぞ」と威張る相手に、「わたしは『恥』という概念を知ってるよ」と論理・価値観を変換するのも、「非対称性」であるらしいんだ。わたしも最近になって耳についた言葉なので確たる自信はないが、そんなところではないかと想像する。

「非対称性」という概念を知ることは、無用の摩擦、無用のストレスを軽減するキーワードではないか、と思える。数日前、ロシアの大学で、学生の軍隊への志願率が低いことについて、学長が「臆病で、恥知らずだ」と「諭した」ことについて、学生たちが「学問の自由」を主張したことが「非対称性」の例だというのは、間違いですね。

関心事

「肘をつく」 ボーっとしてるのが一番人間的なことだったりして

「誰がどんなことに興味や関心を持っているか」。世界中のビジネスがこの一点に集中しているといっても過言ではない。スマホを使い、パソコンで何かを検索したり視聴するたびに、その情報はデータとして抜き取られ、商品化され、瞬時に「○○いかがですか?」というCMのかたちで送られてくる。

CMならまだしも、ときにはその「関心事」を狙った詐欺まで現れる。データの収集、分析などにAIが使える時代になったからだ。もちろん、AIそのものに原因があるわけではない。結局は人間の欲望がそうさせている。

素知らぬ顔で人の周りを嗅ぎまわり、ゴミ箱から情報を拾い出し、スーパーやコンビニにまで跡をつけて何をいつ、どのくらい買ったかをメモする。毎日こんなことをわたしたちはされているのだが、目の前に人の姿をしていないために気づかない。何とも鬱陶しい世界だが、ヒトの欲望はそんなものでは済まさない。

いずれわたしたちの脳はAIに「最適化」され、標準化され、実装される。それを人類はどうやって防ぐのか。そこに今わたしの関心事がある。

新・猿の惑星

            「人物スケッチ(部分)」  水彩

ミラノ・コルチナ・オリンピックもそろそろ最終盤に近付いてきた。スノーボードはじめ、スキー、スケートの日本選手の活躍も見事だが、残念ながら結果を残せなかった選手、今回を最後に引退、あるいはとうとう代表になれないまま引退を余儀なくされた選手一人一人、その家族友人、支えてくれる人にも、それぞれ深く心に残るドラマがあることを忘れないでおきたい。

オリンピックに目が奪われている間にも、世界は動いている。アメリカ・イランの核交渉を廻り、大きな戦争への危険が迫っている。そのさなかに、ロシア・イラン・中国の3か国による紅海からインド洋にかけての合同軍事演習が行われる。アメリカ軍のアデン湾への空母打撃群派遣を牽制したものではなく「定期的な演習」という説明だが、「大局的な世界平和」という意味では、絶妙のタイミングでの示威行動となり得るかもしれない。

ウクライナ戦争も激化し、厳寒の中、お互いに電気、水道、暖房などの都市インフラ攻撃を続けている。トランプ(現「アメリカ大統領」!)は、「(現状では)」ロシアが勝っている」とのロシア情報に、ウクライナ側情報より大きく耳を傾けた結果として、ウクライナに対しロシアより大きな譲歩を迫っている様子である。ウクライナのミハイル新国防大臣は「月間5万人」のロシア兵排除(戦死または重傷)を公然と目標に掲げ、なおかつそれを着実に達成しつつあるという。

トランプとプーチンによる「和平」など、辞書の意味を書き換えなければならなくなるほど無意味なものだが、権力というのは恐ろしい。そのうえ「世界1位、2位」といわれてきた「武力」が重なる。加えて経済力も。
 (ロシア経済は、西側による国際的な制裁対応によってかなり目減りしているように(日本にいると)感じられるが、西欧側の対応の要(かなめ)であるトランプ・アメリカ自身が、 “ロシアのお助け” マンとして陰日向なく積極的にロシアを支えている現状にある。ヤクザが金も地位も政治力も持っているから、まわりは下手に口も手を出せないという、「カポネ映画的」な構図。

カメラをグーっと引けば、トランプ(政権)が世界を旧い「戦国時代」へと世界を引き戻そうとしているように見えるてくる、かも知れない。
 米ロの、現役で使っている武器はそれぞれ最新でも、命令する首脳たちの脳ミソは「類人猿」の時代に “君臨” しているという「時代錯誤」。でも、それをどうやって、彼ら(類人猿)に納得させ得よう?