悪魔のささやき

黄色のワイン瓶のある静物 (水彩)

7月7日にブログにアップしたこの絵のプロセスの動画を、昨日(7/21)YouTube(青いカモメの絵画教室) にアップした。編集にあしかけ3週間(そのうちの1週間以上は何もできず)かかった。画像編集が終わってからのナレーションの方がむしろ時間がかかる。下手なナレーションなど無い方がいいのではないか、と毎回自問しつつ。

「動画は短ければ短いほどいい」のだそうだ。聞くと「40秒」以内が主流になりつつあるという。スポーツやダンスなどでは、40秒あれば確かにそこそこの勝負まで伝えられる。大相撲名古屋場所がコロナ蔓延の中で興行中だが、相撲の結果だけ見たい人にとっては勝敗一覧表の1秒でいいし、取り組みダイジェストを動画で見れば、ライブなら2時間かかる幕内全取り組みを数分で見終える。

けれど絵のようなもので何が伝えられるかというと考えてしまう。完成作を見るだけならそもそも動画にする必要などない。動画にする意味は、まずそのプロセスに興味がある人にたいしてだけ。そういう人がどれだけいるかと考えてみると、膨大な時間を使ってほとんど無意味なことを自分はしているのではないか、そんな暗澹たる思いにとらわれてしまう。

「40秒」という悪魔の囁き。聞かない方がよかったのか、それとも聞いてよかったのか。この暑さの中で、心がキューっと冷えていく気がする。

スケッチの授業

大学内でのスケッチ講義で

大学での授業を昨日(7/16)終了した。今年度春学期の最終授業日という意味でもあるが、わたしにとっては、これが大学という場での最後の授業でもあった。すでにオンライン授業の準備は整っていたが、シラバス(授業の概要)、カリキュラム(予定表)を書き直して、対面授業に臨むことにした。

18才の若い学生たちと、対話をしながらスケッチの方法を学んでいきたいと考えたからだが―思ったようにはできなかった。一つには最初26人も受講者があったこと。多くの学生が科目に興味を持ってくれるのは嬉しいが、一人一人と対話を進めていくにはちょっと多い。後半になって、科目の目的でもある野外スケッチを通じて、一人一人の感性を感じながら対話ができると期待していたが、3回の予定のうち1回は雨、2回は異常な暑さで、野外でのスケッチを屋内に変更。スケッチなどという授業は、戸外でのんびりお茶でも飲みながらやるのが理想的だとわたしは思っているが、熱中症対策が中心になってしまい、そんな雰囲気はまったく作れなくなってしまった。

天候のことは仕方ないし、代替策は当然考えてあるけれど、やはり戸外の解放感にはかなわない。それに、その前から続いた暑さにわたし自身もかなり疲れていた。残念さはあるが、何人かはこれからも一生のうちにはスケッチをする機会があるだろう。その時に少しは役に立つと思うことにした。

睡眠疲れ

ワイン瓶とグラスなど (水彩)

「睡眠疲れ」という言葉があるかどうかは知らないが、朝の最初の気分が「疲れた」という感じ。わたしの場合、睡眠時間は十分、睡眠の深さも長い時で約1時間ある。まあ、普通というより、「貧眠」が多いと言われる現代では、むしろ寝過ぎる部類に入るかもしれない。それでも、リフレッシュして気分爽快、今日もやるぞ、という気分には程遠い。

最近、腕時計型の一種のヘルスシステム(もちろん時計でもある)を息子がプレゼントしてくれた。これを着けて寝ると睡眠の深さや長さなどが心拍数をベースに記録される。そのデータと自分の気分が時には一致し、時には大きく乖離する。

睡眠は生活習慣だ。一朝一夕で改善などできない。けれど、頭の片隅に意識を残すことで、少しずつ良い睡眠環境にしていくことはできそうだし、現に始めてもいる。とはいっても時には午前2時、3時までやらなくてはならないこともあるし、早めに寝てもちっとも寝つけず、結局起きてしまうことも少なくない。そんなことも大目に見るようにしなくては。せっかちな努力が逆効果にならないように。

絵の周辺にもいろいろある。最近はむしろ、かつて「周辺」だと思っていたことの方が本質かも、と考えたりする。お酒を飲みながら描くわけではないが、これを描き終わったら一杯飲もう、などとワクワクしながら描くのは、きっと睡眠にも「効く」。