春の雨

制作中

久しぶりの雨。今日の最高気温は13度の予報。現在9度だが全然寒い感じはしない。ずっと着続けていたセーターを、「臭いよ」と言われて洗濯した。蓑虫が蓑から出た気分。

絵も久しぶりに加筆できた。赤茶系のモノトーンから、地色・ベースの色を入れた段階。この色と白を交互にくり返しながら完成に向かっていく「予定」

この荒っぽさをどこまで残し、どこまでフラットな色面にするかがミソ。頭の中のイメージはできているが、どうやってそこに到達するかはやってみないとわからない。ゴール直前になって、終点が横にそれることもある。とりあえず、今のところは植物が雨を受けて芽や根を伸ばしているのと似た状態にある。今が制作プロセスの中で一番危なっかしく、楽しい時なのかもしれない。

春の愁

アップしました

一日おき、奇数日にブログを書くと正月に宣言したのに3カ月も経たず、昨日脱落。動画の編集、最後の最後でトラブルになり、機会を逃してしまった。

ニュースではWBC(World Baseball Classic)の話題で持ち切りだった。わたしも野球は選手もしたし、もちろん好きだが、この報道一色ぶりはなんだか怖い。ほかにニュースがないほど日本は精神構造に多様性の小さい国なんだなと感じる。いみじくも春の選抜高校野球も始まり、選手宣誓で「一枚岩」が伝統であることが誇らしげに述べられた。「根性」とならび、わたしの最も嫌いな単語のひとつだった。

WBCの影に隠れるように岸田首相がウクライナ・キーウを訪れたそうだ。「電撃的」とNHKなどは報道したが、いついくのか、まだ行かないのかと言われ続けたあげくの「電撃的」など、NHKの言語感覚もだいぶずれている。それはともかく、ゼレンスキー氏に広島名物の「しゃもじ」と折り鶴をテーマにしたランプをプレゼントしたそうだ。しゃもじには「必勝」という文字が入っているそうで、「平和」を口にするだけで平和構築のためには何一つ独自に動こうとしないところから、むしろ一歩逆に出て、積極的な戦争応援と受け取られても仕方なかろう。ロシアに対する宣戦布告の最前列に加わったというメッセージを伝えてきた。外務大臣を歴任したことがちっとも勉強になっていないと思わせる政治感覚。

頭が混乱している。とにかく自分の時間を確保したい。

明日から「青いカモメの」展覧会

「Apple」F10 テンペラ

作品を車に積み込んだ。予告どおり明日は搬入・陳列、そのあと午後1時からオープンです。皆さんのご来場を待っています。

わたしも5点出品します。「も」は他にも5点出品する人が10人くらいいるから。ほぼミニ個展ですね(いずれもスケッチ2点を含みます)。掲載のこの絵はたぶん、もう1年以上前の制作かな。完成後、置いとくスペースがなく、あちこちに蹴っ飛ばされながらも、なんとなく目の前にウロチョロしているので、「出たいなら出してあげるよ」と出品することにしました。

「こんな絵で、すみません」とわたしの代わりに絵がちょっとだけ頭を下げてくれているようです。いやいや、ごめんね、でもわたしの代わり頼むよ。

でも、まあ、こんな単純なかたちだけど、わたし程度の代理なら十分勤めてくれそうです。ほかの皆さんの絵はこんなものじゃなく、もっとストレートに頑張っていますよ。ぜひ、ご覧ください。