ルピナス(輝き)

ルピナス (E’tude 1)

今日も穏やかな一日(室内にいると)。風もなく、ストーブも不要、どころか靴下さえ履かない。全く、今も雪の中で暮らす人々には申し訳ない限り。この住み良い環境を活かさねばバチが当たりそうだ。

なのに頭痛。既にバチが当たったらしい。因果応報、何をやったか知れないが、何をやらなかったかは知っている。つまりは何もやらなかったということ。

屁理屈だが、何もやらないことにも意味はある。積極的不為。積極姿勢が◯、消極性は×。明るい性格は◯で、暗いのは×。当然美人は◯で、反対は×か。問題は定義も基準も不明なことだが、世の中は「そんな屁理屈ばっかり言ってるから、性格が暗くなり、何をやってもうまくいかなくなる」。

やっと本音が出た。やはり、処世術。顔を整形し、能天気に明るく、何にでも積極的に手を出し、失敗は朗らかに人のせいにして、責任などという重く暗いところから逃れる。それが「輝く」ってことかな。

北朝鮮ニュース

北朝鮮のキム・ジョンウンの兄、キム・ジョンナムがマレーシア・クアラルンプールで暗殺され、さすがのトランプ、小池両氏の話題もマスコミから少し遠のいた。庶民はまるで安物のスパイ映画を見ているような気分だろう。我が家も例外ではない。

でも、報道が北朝鮮関連に偏るようになると、(ニュース専門チャンネルでない限り)ニュース枠の中では当然他の重要なニュースが削られていることになる。しかし、私たちの大多数は、その「削られたニュース」が何だったか、を知ろうとはなかなか思わない。ましてやそれこそ隠された狙いだったりする、などとは想像もしない。ニュースにも報道側からの序列があるだけでなく、知りたいニュースと、知らせたいニュースとの間にも大きなギャップがある。

かといって、私たちが個人的にそれらを調べ直すなど不可能だ。できることはニュースを多元的にすることだ。今のパソコン、スマホなら翻訳機能も(十分とはとても言えないが)ついていて、海外からの見方も少しだが解る。国内の地方新聞、テレビもいくつかはヘッドライン程度ならざっと見渡すことができる。

まずは、一つのニュース元に頼りすぎないことが大事だと思う。「事実を報道すれば国民が動揺する」から「親切に」事実報道を控えた、と堂々といってのける報道機関の長もいれば、それを「有り難い配慮」という人々もいる。それが結びつけばどういうことになるか、考える必要がある。

家庭科の先生

男子厨房に立ち入らず。誰言ふとも知らず、世間にてはただ男の厨房仕事の手伝ひを厭へる分別ならん。我が家にては盛んに「男子、繁く厨房に立ち入りたまへ、helpしたまえ」と呼ばわれるも、男子何故かいずれも耳遠く、聞こえぬが難なり。

我が妻、「料理、洗濯、掃除」の先生也。「先生」の意、「不如意現実」。往時「唐変木」先生の遠隔子孫なり。先生その血濃厚なるを家人驚嘆す。是ダーウィン卿定理の奇跡の証左とならん。

以下に先生の偈、その一例を挙ぐ。料理:「料理は簡単を以って旨とすべし」簡単するに、お惣菜買えば佳し。是非もなし。洗濯:「洗濯の要は清潔にあり」。使い捨てに勝る清潔なし。先生曰く、「干せば花粉など浴び」ると言ひ、「以ての外」。至極ご尤も。掃除:先ず以って、ゴミを出さぬが要なり。塵芥の類、自然循環にて雲散すべし。人亦自然の一部なり。塵芥にて苦しむなどまさに自業自得とも心得、先ずは心療科にて「清潔病」なる病の心療を施すが肝心。ビニール袋など古来在らぬものにつきては、人知の及ぶところに在らず、勝手次第とのたまう。ただ神のみぞその行方知るところなり。