画材・技法のスキルについて

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: D8CA8D93-7BD4-4E6E-93E4-F50085435206-724x1024.jpeg

ここでの画材というのは油絵具、水彩絵の具とか、紙、キャンバスといった描画材料のこと。YouTubeなどを見ると「いかにもプロ」的な高度なテクニックを駆使した作例がいくらでも出てくる。それを見て一生懸命勉強している人もたくさんいるだろうと想像する。わたし自身もその一人である。

画材や技法などについての知識が増し、使いこなせるようになれば確かに表現の自由度は増し、人目を惹くポイントも作れるようになる。コンクールなどは審査員自身がプロの表現者だから、つい高い技術レベルを求める方向になりがちで、そうした中で選ばれた作品を通じて観衆の意識も審査員たちの美意識に追随していく。もちろん展覧会の大きな意義として「啓蒙」の機能があるのだから、それで良いわけではある。

でも、プロになろうとする人は別として、絵を楽しみたいと考える人は、画材や技法についてあまり専門的にならない方が良い、という考えがどうもわたしの心の中で広がりつつあるようだ。知識、技術の向上が悪いはずはないけれど、、それもひとつの見方、方向性であって、それとは違う、ものの見方もあるよね?と。一つの画材、一つの技法のエキスパートになるには相当の努力が要る。その過程でたんに知識、技術だけでない何かを体得することが少なくないことも知っている。それでも、、、、せっかく学んだ知識、技能が、一方で自分を限定する力、想像力を硬化させてしまう力として、時にはマイナスにも働くこともある、ということを、ちょこっと頭の隅に置いておく方がいいかも、と思うのである。

絵を楽しむためには少し下手な方がいい、などとうそぶきつつ、わたしは絵画のテクニックを人に教え、もっと上手くなるようにアドバイスもする。けれど、必ずしも矛盾とも思わない。なぜかというと、絵を描くにも最小限の知識、使いこなしができないと、それ以上の経験ができにくいからである。海外で一人旅をすると多くの経験を得るが、それには最低限の知識や語学力が必要なのと同じである。だからといって、旅行の引率者や語学の専門家になるレベルまで勉強することとは別の話だということ。

でもまあ、専門家になればなったで、もっと高い(深い)愉しみというものもあるには違いないから、下手な方が楽しめるなどと言うのは、できない人(わたし)の負け惜しみの理屈なのかもね。

夢の中のペン

ポットと編み籠  (CGスケッチ)

夢の中で、小さな光るペンで何か描いていた。「これ、すごいペンだねー」とか驚きながら。

そのペンの中には既に立体があるのだった。VRのようなメガネは不要。そのペン自体が立体をなぞるのだ。数ミリ、数センチの凹凸に沿って、ペンを持つ手にその凹凸が直接感じられ、手がそれに誘導されるように前後左右する。すべすべやザラザラの材質感もそのまま。

たとえば、バナナの表面に絵を描くとする。ペン以外の何も手に持たず、なのに直接バナナの表面に描いている感覚、と言ったらいいだろうか。硬さ、弾力、重量感。夢の中では体験しなかったが、もちろん一周ぐるりと描けるに決まっている。

それでも、視覚的には一枚のキャンバスに描いているような気がした(夢の中では矛盾はつきものだ)。それは空間に浮いているようで、その立体感覚にもかかわらず、それ自体には厚みも質量もないような、しかも大半は目に見えないようなキラキラした、半透明?の「感覚」キャンバス。 もしかしたら、もうそんな製品ができていて、わたしが知らないだけなのかも…。

やったぜ、ベイビー!?

「にわとり型のバスケットとポットを制作中」

先日、「がっかり記事」を書いた、件(くだん)の動画「玉子入れの篭とポット」(水彩)をYouTubeにアップロードできた!

だから?フツウ! 慣れた人なら朝飯前のことなのは解っているが、わたしなりには数年越しの大成果なのだ。YouTubeの「青いカモメの絵画教室」で検索すると見られます。ぜひ、観てやってくださいな。

わたしも、何人ものいわゆるYouTuber をフォローしているが、その中には1日に5本もアップする画家もいる。しかも内容が薄っぺらいわけではなく、むしろしっかり描き、説明もよどみなく、冗談も上手で楽しい。長さも平均20~30分前後だから実際はその何倍もかかっているはず。そのぶん編集作業にも時間が必要で、そのうえ現役の大学教授だったりするからそちらの仕事も当然ある。大学での講義内容とビデオ製作とを兼ね、たまには学生に手伝ってもらうこともあるかもしれないが、それにしても時間配分、作業効率化へどんな工夫が凝らされているのか想像もできない。

YouTube「青いカモメの絵画教室」を始めて半年経った。いくつか短いものを動画製作の練習を主目的にアップしているが、やっと動画らしい格好になったのは今回が初めて。「半年で1本」だ。聞くところによると、平均的?YouTuber のあいだでは「少なくとも毎週1本」が目標らしい。わたしの現状では、一周年までの残り半年で2本作れれば上出来だろうか。めげずに「継続は力」と、(この瞬間は)わたしにしては珍しく根性主義である。