三沢航空科学館(青森県)にて

三沢基地のF-16戦闘機
三沢基地のF-16戦闘機

7月4日、下北からの帰り(6/30~7/4まで所要で下北に行ってきた)、三沢市の青森県立航空科学館へ立ち寄った。当日はもう一か所、斗南(となみ)藩記念観光村にも足を延ばした。寺山修司記念館も近い。

今日の話題は航空科学館。航空自衛隊三沢基地とフェンス一枚で隣接している。科学館から見て、自衛隊基地の奥に米軍三沢基地がある。着いたのは11時頃だったが(たぶん)自衛隊のF-16がひっきりなしに発進、急旋回等の訓練を繰り返し、爆音が響いていた。

旧陸軍双発高等練習機
旧陸軍双発高等練習機

見たかったものの一つは、昭和18年訓練飛行中に十和田湖に墜落した旧陸軍「一式双発高等練習機」。2012年9月5日、69年ぶりに湖底から引き上げられ、現在同科学館に展示中だ。

湖底から引き上げられたこの機体を見ていると、4人の搭乗員のうち一人だけ救助された少年飛行兵(17歳だったか?)の苦しさや、亡くなった3人の驚き、動揺、必死さ、無念さが何故だか伝わってくるような気がするのは不思議なこと。やはり戦争はいやだとあらためて感じた。

個展の日々

シェルターと花(水彩、部分)
シェルターと花(水彩、部分)

個展の直前は額装や搬入搬出の手配、キャプションの製作やらで時間的に追いまくられるが、始まると通常は特にやることも無く、毎日がだらけたギャラリートークのようなものになってしまう。

ところが、絵を言葉で置き換えることは本当は出来ないことなのだ。それをなんとか解りやすく話そうとすればするほど、言葉の迷宮に迷い込み、次にはそれが自分の中で絵を束縛するようになる。毎日それを繰り返すと、会場へ行くのが憂鬱になってくる。それが個展の毎日。

 

つばめ

つばめ
つばめ

夕方、土手を歩いたら数羽のツバメが川の上数十センチを、何度も繰り返し飛んでいた。強い向かい風で秒速1mというところだろうか。2、30m川面を水平飛行しては反転を繰り返す。川面に羽虫が発生しているのだろう。近くには巣もあるに違いない。

軽い気持ちで土手に出たから、小一時間も眺めているうちにすっかり体が冷えてしまった。今日は午後から強い北風。北国では雪が舞っているという。五月としては異常だ。版画家の熊谷吾良先生から今朝届いた葉書では、弘前の桜もまだ2,3分咲きだという。土手では雀も3羽見た。なぜか私の足元に舞い降りてきた。アッシジの聖フランチェスコを描いた絵のようだと思った。