漂う世界

漂うひと

今年後半にはまたエルニーニョ現象が起きそうだという。数年後の日本では生まれる人の倍の人が死に、間際のケアが不足するらしい。一方で、世界の人口は80億が目の前に迫り、食料・エネルギーを巡ってさらに取り合いが激しくなり、一層偏ってくる。世界中で紛争が起こって難民が右往左往し、そのことがさらに紛争を引き起こす。企業世界での無人化は一層進み、若いひとの大半は職につくのをあきらめる。

何を考え、何をすればいいのか。何が正しいのか、もう誰も分からなくなっていると思えば、そんな風にも見えてくる。じっと立ち止まって考えることも難しい時代。「アラブの春」などどこへ行ったのか。もう誰も口にさえしなくなった。

 

春めく−2

 

 

春めく−2

ここ数日、まるで本当に春が来てしまったかのようだ。けれどこのあと再び冬に逆戻りすると言う。まさに三寒四温。

急に暖かくなると、すぐ桜の話題がマスコミに持ち出される。そうやって一年中釣られて、足元を見るのを忘れてしまうのが、お互いに幸せなのかも知れない。

 

 

描きたいように描ければ苦労はない

ガーデン                  garden

率直さ、無駄なものを付け加えない。絵画では大事なことだ、とはよく言われること。確かに。

とは言うものの、「何に対して」率直?「どれが無駄なのか?」と一歩進めば、いきなり五里霧中状態になる人が多いのではないだろうか。

同じように「好きなものを、好きなように描けばいい」という言葉も、無責任な言い方のようにも見える。確かにそうかも知れないけれど、いきなり「結論」だけ言われても困るのである。

「手ほどき」という言葉がある。初心者の手は「固く縛られているかのように」動かない。初心者は緊張しているのだ。意味のある動きや考え方を教えることで緊張感を取り除いてやれば、初心者の手はある程度勝手に動き始めるものだ。それを「ほどく」と言う。

不要なものを捨て、必要なものだけを率直に「描きたいように描く」こともそれに似ている。

結論から言えば「頭をほどく」こと。常識でがんじがらめになっている自分の頭を柔らかくするという意味になる。

しかし、それは簡単にできることだろうか?できない。「描きたいように描けばいい」と言う当の本人が悩むのは、自分の頭(こころ?)が、そう簡単に柔らかくも、思い通りにもならないからなのである。