忙しい人 / Busy people

習作         study

青は心を落ち着かせる、と言われている。でも、きっとそんなに単純ではない。落ち着く色は、元々生存に有利な色に関係がある。

北極の氷の上では黒いヒグマは落ち着かないに違いない。保護色はとりあえず有利だ。暖かで穏やかな気候、豊富な食べ物の色も気持を落ち着かせる色だが、それらは同時に多くの敵を覚悟しなければならない色でもあろう。小さな哺乳類から始まった人類にとって、緑のバリエーションは落ち着く色の候補だろう。

これが美しい色だ、という特定の色があるわけではない。でも、その人にとって美しいと感じる色はあっておかしくない。あるいはその時に、という感じ方もあるかも知れない。

そんな色の中に居れば落ち着くか、といえばそれもまた、そうとも言い切れないような気もする。

24分の1/ 1/24


24分の1。すでに過ぎ去った、今年を1とした場合の割合だ。確かに今すぐなら、そういう実感もあるが、2月の声を聞いた途端に、「1月はあっという間に過ぎ去った」という気持ちになるだろう。

写真は店に並んだピクルスの瓶。蓮根、らっきょう、ニンジン、タケノコ、大豆など。かたちも面白いが、色を見るだけでも楽しめる。

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仕事初め / Begining works

正月飾りも取り払われた
正月飾りもすでに取り払われた

2017/1/2 (月)曇り。世の中は、もう一斉に仕事初めの様相だ。さすがに駅もまだ、通勤の朝のようなことはないが、正月という特別な気分は急速に薄れている気配。昨日まで仕事で、今日やっと休む人、お疲れ様。ゆっくり休んで下さい。今日から、あるいは昨日も今日も仕事の人、ご苦労様。頑張って下さい。ずっと休みの人(私のような?)も同様にお疲れ様。大きな声では言えないが、(身体が)休むから(気も)楽だとは限らない。

年賀状の何通かに、「今年はゆっくりしたいです」とあるのが気になった。ゆっくりした気持が味わえないんだなあと、共感というより、同情を禁じ得ない。私も忙しさを、つい口にする。既に口癖のような感じになってしまっているが、ご同類なら結構。でも本当にゆっくりしたいなら、遠慮なく、そうした方がいいですよ。

暇を持て余しているのが恥ずかしい、と感じた時代もあったけど、最近はそういう人の方がかっこいいと感じるようになってきた。