タコノマクラ

「タコノマクラ」 ペン

「タコノマクラ」って何ですか?ウニの一種(毒はないようですが、ほぼ食用に適しません)で、中央が若干高いくらいのほぼ扁平のかたちをしています。中央の花のようなのはわたしが描いたのではなく、棘を取り去るとこんな模様があるのです。いかにも描いたように見えるのも不思議な感じです。真ん中の黒い丸は、殻の一部が欠けて穴になっているところ。

生きている時は、いちおうウニですから棘がびっしり生えています。棘の長さは5ミリほど。生きているのを目にするのは稀で、多くは砂浜に打ち上げられた状態で目にします。これはわたしが拾ったもので、タコノマクラと言われるとなるほどと思える、柔軟な発想のネーミングですね。なんとなく絵心を惹かれるようで拾ったのですが、少なくとも10年以上経っても、まだ絵になっておりません。このままでは、これを枕にあの世行きになりそうです。

夕陽のシンデレラ

散歩道から少し外れてみた
夕陽が透けて、立葵が美しい
一昨日の雨のせいでしょうか、この鮮やかは

夕方までビデオ編集と制作で座りっぱなし。脚の感覚がおかしくなってきたので、制作の切れ目を見て散歩に出た。午後6時過ぎていたがまだ日は残っている。いつものコースから少し離れたところに立葵が見えた。もう何年も見かけるたびに写真を撮っているから、もういいかなと一瞬考えたが、「まあ見るだけ見よう」と寄ってみた。

これが大正解!低い角度の夕陽が当たって、妖しいほど美しい。薄い花びらを夕陽が透いてなんとも言えないほど鮮やかであり、華麗であり、かつ可憐である。これはわたしの写真技術ではお伝えできないが(それでも普段より鮮やかにわたしには見えますが?)、記憶し、いつかこの感情は再現してみたい。

大きな木

    「林」  水彩

木が面白いので描いてみた。枝はもっと高い所から出ていて、このサイズではぎりぎり画面に入るかどうかだが、それだとまるで山羊の脚か何かのように見えそうなので、枝の位置を下げ、本数も増やしてみた。

木陰にアジサイが咲いている風だが、実は何にもない素通しの風景が広がっていた。背景をアジサイで塞ぐことにした。背の高い、大きな木である。腰が悪くなって、反り返ることが苦しく、梢を見上げることもなくなった。梢を渡る風の音を聴くのが心地よい。