とりあえず終了。「Apple-田園」

Apple-田園 (テンペラ:とりあえず終了)

今年6月のグループ展・晨春会展に出品した「Apple-田園」とおなじ題名で方向性も同じ。前作よりはちょっと進んだ気がしています。

①明快なイメージ(可能な限りぼかしや思わせぶりな表現をしない)②「線と面」の多様性を深める ③できるだけ彩度の高い色でのバランス という造形本位の作品を創ることが狙いです。いくつかは発見もあったが、解決法が見つからない部分はそのまま。

10/17(月)から銀座・ギャルリー志門で開かれる「風土に生きる-Ⅸ展」への出品予定作です。8月中には仕上がっているはずだったが、ほぼひと月ぜんぶの時間を腰痛で失ってしまった。その間にエスキースを十分にやれば何とか埋め合わせはできると考えていたが、気力も弱まり、十分に詰めることができないまま9月に入ってしまいました。

間の悪いことに、今回はパネルで制作。キャンバスよりはるかに重い。まず地塗り、下塗りで床に水平に置く作業がせっかく治りかけた腰痛を再び引き出す。制作中は何度も作品を逆さまにしたり水平にしたりするので、そのたびに心配になります。それでもまあ、予定通りほぼ1ヶ月で終了までこぎつけられたのは良かったが、9月中の展覧会、個展などはほぼすべて失礼してしまいました。このほかに小品1点を出品します。

動画でアップアップしました

動画をほぼ1ヶ月ぶりにアップしました。ダジャレではありませんが、本当にあっぷあっぷしました。初めは遊び的なスケッチの動画を作ろうと企画し、録画も(まあ)簡単にできた。一週間で、余裕でアップできるつもりだった。

いざ編集を始めたら、「○○的なものもあってもいいね」的なアドバイスやその方向での参考になるものなどが目につき始め、構想が大きく転換。構想がどんどん完結性を求めるようになり、そのために資料不足になり、資料があればそれらをちゃんとまとめるための言葉がさらに必要になって、進まなくなってしまった。

一ヶ月かけて、その分いいものができたかというと、現実には中途半端な気分が残っている。余裕なく、ゴールに倒れ込んだマラソン選手のような姿を想像してもらえばイメージが近い。「基礎の基礎」的なビデオの構想はまだたくさんあるが、体力が続くかどうかの方が気になってきた。

CGかペン・スケッチか

「アフリカの夢(仮題)」 ビデオの一場面から

今日は午前中の家事と午後の教室。教室では絵画「制作」の指導。ビデオの「編集・製作」は午後7時過ぎからになった。

ビデオではペンによるスケッチの方法を紹介している。が、ある意味で矛盾を感じながらのビデオ作りでもある。

矛盾とは、例えばCG上でペン・スケッチをすれば(今やパソコン上では鉛筆だろうが、ペンだろうが、水彩でも油彩でも何でも「それなりに」、かつ「容易に」使えるのである)、別段の編集なしにほぼそのまま公開でき、しかも視聴者の視聴環境に設定をピッタリ合わせることができる。なのに、わざわざ紙やペンを買い、狭い室内を片づけて撮影スペースを確保し、照明器具も並べて電気代を浪費?。さらにその録画を何十時間もかけて編集して、わざわざ見にくいビデオでの公開をする意味。

無意味は虚無につながり、虚無と鬱は仲のいい親戚である。何とか意味を見出そうと努力するより、そんなもの放り投げて、CGだけで作るか、ビデオなどやめて、慣れ親しんだペンスケッチで、もうそんな長くない一生を楽しむか、どちらかひとつにするほうが賢明というものだろう。夢から醒めた直後、誰の声か知らないがいつも聞こえてくる。