風しだい

「グライダー日和」  水彩

グライダーはいったん飛び立てば、ある意味風次第ともいえる飛行機です。枯葉のように風まかせではなく、ちゃんとコントロールします。自然の風でサーフィンしているような感じでしょうか。

スマートでナチュラルでナイーブ。自然体な感じがカッコイイですね。無理やり、言葉的に人間に当てはめると「風来坊」とでも言えるんでしょうか、でもこちらはちっともカッコよく感じません。

人は自力で飛ぶことに憧れてきました。エンジンを発明し、その推力で短い翼でも飛べるようになり、もっと早く、もっと長く飛ぶことが目標になりました。そして、とうとう戦闘機を作りました。

グライダーもそれなりの規模で戦争に使われた例はあります。でも、結局その風来坊性が、グライダーを主役にはしませんでした。人間も、風来坊では(たぶん)戦争やあらゆる競争というものに勝てないでしょう。カッコ悪くても、それがいいところだとわたしは思うのですが。

アリッターシター

「夕焼け」のための習作

昨日ガソリンスタンドで車に給油、プリペイドカードで支払った。店員がこちらに領収書を見せながら「あと○○円残っています」と言っている(らしい)が、全然聞き取れない。

想像するに、○○ℓ入りました。リッター〇円引きなので、○○円になります。カードにはあと○○円残っています、と言っている。金額だけは辛うじて聞き取れたような気がする(領収書を見ているから)。

店員は若い、童顔の(20代?)日本人(の男の子?)。最後にきっちり営業用のスマイルで「アリッターシタ―」。「ありがとうございました」と言ってる気がするらしい。プリペイドカードは「プリカ」、トレーディングカードは「トレカ」、クレジットカードは「クレカ」やスマートフォンの「スマホ」は日本人にはもう日常語化しているが、日本観光中の多くの外国人にはまだ解からないと思う。「めっちゃ」「ヤバい」は、観光で来る外国人には、むしろこちらが普通の日本語だと思われているようだ。

現代日本語は、日本人であるわたしにも「ムズイ(難しい)」。これを漢字で書くと、若い人は「ナンシー?」と訊く。教育漢字というものはすでに廃止になっているのだろうか。薔薇、林檎、躑躅など「日本人なのになんで漢字(中国語の意味?)で書くの?」ひらがな、もしくはカタカナで書けってことか。ところで皆さん、さっきの3つの漢字、読めるでしょうか?確かに、もう、バラ、リンゴ、ツツジとしか書かれていないことも多いもんね。外国人もひらがな、カタカナなら読めるらしいから。

さざえ

土曜日は埼玉県展の授賞式があった。わたしも会場の「枯れ木」となるべく、出かけた。終わった後、会場近くで開かれていた展覧会を一つ見て、そのまま大勢で居酒屋へ。そんなわけで、15日のブログはアップしなかった。

昨日は朝から腰が痛く、日曜日だからゴロゴロしていても良かったのだが、晴れた日に家にいると、雑用というものが雨の替わりに降ってくると相場が決っている。

一仕事のあとはさらに腰が痛むので、夕方から芋虫のようにモニョモニョしながら、来月用の俳句を捏造したり、ウトウトしたりと、隠居ジジイの日曜日らしく過ごしていたら、「さざえを買ってきたから作っておいて」と置きっぱなしで妻はスタスタ夕方の散歩へ。活サザエとは書いてあったが「極小?」サイズ。小さ過ぎる貝に小指が痛い。やっとこさこじ入れて刺身を作ったら、なにか飲まなくては…と、(鬼の居ぬ間に命の洗濯とばかりに)腰の痛みも忘れて、ビュビューンと自転車で美味しい水を買いに行った。

サザエに限らず、何種類かの貝には、それぞれ開け方のコツがある。貝というのは肉が貝殻にぴったりくっついているのではなく、基本的に貝殻の中で「浮かんでいる」。どこか一点で貝殻と命綱のように繋がっているだけだから、そこを切れば肉は内臓ごとするするっと外に飛び出してくる。それを知らないときれいな刺身はともかく、レバーを食べたい人は諦めるしかない。久しぶりだから、その場所を忘れかけていた。
 見た目通り、もう2、3年海で育てたい味だった。