


気象庁発表によると、昨日は全国で200か所以上で真夏日(最高気温30℃以上)を記録したそうだ。今日もそれくらいになりそうだ(「外出は控えましょう」という公報メッセージが今朝も出ている)という。―バイオリズム最低。こういう日はただ生きていることさえ億劫になる。年齢に関わらず、元気な人が眩しい。
蕾で買ってきた芍薬が開いてきた。5、6個ある蕾のうち2個がほぼ同時、次いでもう一個開いてきたが、スケッチしている時間がない(いいわけ。ぶらぶらしている時間はたくさんある)。
冬から早春にかけては野の花、たとえばホトケノザやオオイヌノフグリなどは、お店で売っている花よりわたしには好ましい。が、摘み取ってきて描くというにはちょっと小さすぎる。
その点、桜をはじめ紫陽花(あじさい)、牡丹、芍薬、薔薇、藤、躑躅(つつじ)など春本番の花々はいずれも豪華絢爛。あちこちの家の庭、垣根にもわんさか増えてくる。中には絵を描きたくなるような庭や花もないではないが、声をかけるほどの勇気はない。
あるとき、通りすがりの家の窓下に、きれいな大輪の薔薇が道へはみ出すようにずらりと植えられていた。思わず足を止め携帯で写真を撮った。それをたまたま家の人がカーテン越しに見ていたのだろう。「あげましょうか」と声をかけてきた。辞退したが、ちょうど小さな鉢に挿し木?したのがあるから帰りに持っていって、という。きれいな薔薇だったが、なぜか一年で枯れてしまった。あそこの薔薇はきっと今もきれいに咲いているだろうと思う。