晨春会 ’25 展明日から

       「羽化」F100 テンペラ
「明日(あした)」F100  テンペラ

明日(6月10日)から「晨春会(しんしゅんかい) ’25 展」が15日(日)まで開催されます。上の2点を出品します。第一回から数えて38年目?かな。その間にずいぶんいろんな試みをこの場で発表、研究してきました。やっぱり人の眼に触れるというか、冷静に他人の絵と並べて見る「場」は必要ですね。

何十年も絵を描いてきて思うことは、わたしはただ自然を眺めながら、一人で自由に空を飛びたかった、そしてたぶんそこから見る風景を描きたかったんだなあということ。半分くらいはそうやって生きてきたようにも、そうでなかったようにも今は感じています。

夕陽のシンデレラ

散歩道から少し外れてみた
夕陽が透けて、立葵が美しい
一昨日の雨のせいでしょうか、この鮮やかは

夕方までビデオ編集と制作で座りっぱなし。脚の感覚がおかしくなってきたので、制作の切れ目を見て散歩に出た。午後6時過ぎていたがまだ日は残っている。いつものコースから少し離れたところに立葵が見えた。もう何年も見かけるたびに写真を撮っているから、もういいかなと一瞬考えたが、「まあ見るだけ見よう」と寄ってみた。

これが大正解!低い角度の夕陽が当たって、妖しいほど美しい。薄い花びらを夕陽が透いてなんとも言えないほど鮮やかであり、華麗であり、かつ可憐である。これはわたしの写真技術ではお伝えできないが(それでも普段より鮮やかにわたしには見えますが?)、記憶し、いつかこの感情は再現してみたい。