埼玉県展講評会

昨日6月9日(土)、開催中の埼玉県展洋画部門の作品講評会があったので、会場の北浦和、県立近代美術館へ行ってきました。その時間はやはり普段より人が多く、熱心な出品者が多く集まっていたと思います。

講評を聞きたい人のほとんどはベテランで、おもにどうやったら入選の上、つまり受賞できるか、そのヒントを得たい、ということのようです。おそらく彼(女)らの大部分はどこかの公募団体、または絵画教室などに所属、通っているなどして、その方法論についても既に十分な知識を持っているように感じました。

ここ数年の流れを見て、わたしならこうする、と感じたアイデアをひとつ。自分がそうしてきたことでもありますが、2点を出品するという単純な作戦です。最近は、どうせ1点しか入選しないのだから1点しか描かないという人が多いようですが、1点ではどうしても「まずは入選」という安全策を採りがちです。2点なら、1点はやや安全策でも、2点目で大きな冒険をすることができます。賞を狙うのに、「安全作」では厳しい。審査員は皆、ある程度冒険的な作品を望んでいるんですから、それに応えなければ賞の候補に挙がらないのです。すぐできることだと思いますがどうでしょうか?

夢の中で感動していました

桜を描くーアイデア・スケッチ

夢の中で、3人の若い黒人男性が、スケッチブックを手に、ボールペン(たぶん)で絵を描いています。そこだけ見ると、アメリカのように見えるけれど、どこかで「首都高のトンネルの入り口を描こう」とか聞こえていたから、あるいは “TOKYO” なのかもしれません。(なぜ黒人なのかは、夢の中のことなので説明できません。もしかすると、わたしの中の偏見が反映されているのかも知れませんが、できるだけ夢に忠実に再現していきます)

どうやら3人は旅行中らしいのですが、決してリッチな「観光旅行」ではないようです。やることもなく、行くところもないから、結果としてぶらぶらと「旅行」になっている様子なんです。3人は、それぞれちょっとずつ歳が離れているらしく、一応一番年上の男がリーダー?らしく見えますが、年齢だけ、ではなく、ちょっと背も高い。でも、それだけが、リーダーの「資格」のすべてのようです。彼には職業がないようです。なにをやっても、本人でさえ自覚するほど、何もできない人のようなんです。と、本人が言ってました。

リーダー以外の一人は、何かの仕事に就いていたようですが、クビになったのか、やめたのか分かりません。とにかく今現在は無職のようです。まあ、こんな旅行しているんですから、おそらく「有給休暇」なんかじゃないでしょう。一番下の一人はまだ、いわゆる就職というものを経験したことがありません。中学生か、せいぜい高校1,2年生くらいの年恰好に見えます。二人に出合ったせいで、なんとなく一緒に出歩くようになった、という感じです。でも、彼の家庭は、どうなっているんでしょうね。なにせ夢の中のことですから、彼の家庭環境までは分からないんですよ。ごめんなさいね。

行く当てもない「旅行」。お金もないから、ただ冗談を言って、お互いを笑わせ合うしかやることがなく、そのための言葉を見つけるために歩く。話題にできる場所に来ると、そこでジョークを交わし合う。それがずっと続く。
 トンネルの前で、「もう行くところないから、ここで絵を描こうぜ」と誰かが言いました。なぜか、3人ともスケッチブックを持っているのが、夢の中の不思議ですね(笑)。3人とも、誰かが見たら、どこを描いているのか分からないほど、下手くそなんです。でも、それまでのジョークがぱったり消えて、一生懸命、無心に描くんです。そんなに真剣に描いたからって、他に誰に見せるわけでもないのに。せいぜい3人で、ジョークのタネにしあうだけ。

目が覚めて、わたしは自分の目から、なにか水のようなものが流れているのを感じました(おしっこではありませんよ、念のため)。寝たまま、できるだけ記憶がズレないように、自分の身体も動かさないようにして、枕もとのスマートフォンを使って音声メモを採りました。―そして今、このバカバカしい夢の話を書いていると、なぜか、また目から水が流れてくるんです。夢の話って、不思議です。

寸描

8/27(日)アップしました

陽光のなか、車列がノロノロと動いては止まり、止まってはまた動く。車のいたるところから強い反射光がわたしの眼を射る。テレビなどでこちら側に向けて銃を撃っているシーンとそっくりだ。目の前を移動する車のかたちに合わせ、銃口の位置は移動するが、ずっと眼を射続けていることには変わりがない。

白い車が多い。塗料が安く、耐久性がいいからだ。色褪せしても目立たない。橋上の車列を横断して、川沿いに老夫婦らしき二人連れが駅の方向に向かって歩いていく。白っぽい幅広の帽子と白いキャップを被り、二人とも少し小さめのバッグを持っている。どこかお出かけするのだろう。女性は薄い青地の短い袖のワンピースに、花柄だろうか、ところどころ淡い赤が動く。男性は薄い地模様のある半袖シャツに白の半ズボン。ややずんぐりで背は高くないが、庭仕事や家事などはこまめにできそうなタイプに見える。少し歩幅狭く、彼女の1メートルほど前をせかせかと歩いていく。10秒ほどで家の向こうに消えて行った。