こっちの方が現代的かも

ブリューゲル「バベルの塔(部分)」

ブリューゲルの「バベルの塔」が東京都美術館に来ているが、まだ見ていない。ボスやブリューゲルは、ファン・アイク以後の、いわゆる「完成された油絵技法」からみると、一見稚拙な技法にもみえる。

この、白黒の線描に透明な色層を単純に重ねていくだけというシステムは、誰もが子どもの頃に経験した描き方に近い。「稚拙な感じ」はそこから来るのだが、逆にいえば、その気になれば誰でも「こんな感じの」絵は描けそうだ、ということになる。それはレオナルドやルーベンスといった、私たちに手の届かない天才たちより、ずっと身近=現代性を私たちに感じさせるものではないだろうか。

 

暇ではないが、ヒマ潰し

イタチ君、鶏とイタチ、鶏の王様(左から)

用済みの試作を捨てる。ちょっと面白そうな部分だけ、ハサミで切り取って加筆し、3部作にしてみた。

全くの遊びだが、これが案外楽しい。切り取ったまま、何のアイデアも浮かばず10年を超えたものもあるが、それは仕方がない。

 

誰も時間に追いつけない

カーネーション   (テンペラ)

1ヶ月があっと言う間もなく過ぎる。光陰矢の如し。

機器やシステムの進歩に追いつけないぶん、自分が取り残され、原始人より、もっと昔の人になった気分になる。けれど、全てにおいて常に最先端にいることなど不可能なことも間違いない。そんなこと、望むこと自体無駄だ。

いま最先端にいる人も、わずか数時間後にはすでに最先端にはいないかも知れない。そういう世界の中で、たかだか残り数年〜数十年の人生をどう「消費」するか。考える時間も、瞬く間に消えていく。